あの時、もっと早くやっておけばよかった…
学校の夏休みの宿題が大量にあるけど、めんどくさくてなかなか手を付けられない…..。
会社で来週必要な資料があるけど、めんどくさいから後回していた…..。
なんて経験、一度はあるのではないでしょうか?
これらから共通して思うのが気持ちは、「やろうとしていたけど、行動できなかった」
そして「あのときすぐにやっておけばよかった」という後悔をしたことはないでしょうか?
そんなとき、「後悔する前に行動できるような人になりたい!」と思うことはありませんか?
本記事では、そんなあなたがすぐに行動するための方法を「科学的な観点」からお伝えしていきますね!
『睡眠の管理』をする
行動力を高める脳になる前提として、『睡眠不足ではないこと』です。
睡眠不足では、脳の活動が低下している状態のため、「すぐやる」スイッチを入れようとしても効果は出ません。
睡眠不足かどうかの判断基準は、「起床4時間後に頭がスッキリとさえているか?」で確認することです。
起床4時間後は脳の活動が最も活発になる時間とされています。
そのため、「起床4時間後にあくびが止まらない」「ぼーっとする」「なんだかだるさを感じる」などのことがあれば、睡眠不足であるといえます。
そのため、まず行動力を高める脳にするために、睡眠をきちんととりましょう。
またただ寝るだけではなく、『質の良い睡眠』をすることも大切です。
そのためにまずベッドに入る2~3時間前に半身浴などをして身体を温めて、身体温が下がってきたころに睡眠にはいりましょう。
人間は「身体温が下がっている状態に眠気を感じる」ため、そのタイミングで眠りにつくことにより熟睡感を得られやすいからです。
また、スマートフォンなどの光を見てから寝ることは睡眠の質を下げてしまうため、できるだけベッドでのスマートフォンなどの使用を避けるとよいでしょう。
脳が一度見てしまったら手遅れ…
人間は『目から入った情報』に大きく影響を受けます。
例えば、勉強しようとしたときにスマートフォンやゲームなどを目にしてしまったら、「スマートフォンやゲームをしてから勉強しよう」という思考回路になりますよね。(笑)
そう思った時点で今からやろうとすることの妨げになってしまうため、手遅れであるといえます。
またこの状況でスマートフォンやゲームからの誘惑に勝つためには強い意志が必要になりますが、この誘惑に勝つことは簡単ではありません。
そのため、「誘惑するものを一度でも見てしまえば、脳は手遅れ」ということを強く認識しましょう!
そしてできるだけ誘惑するものが目に入らないように物の置き方に気を付けてみましょう。
使ったものは元に戻す
今からやろうとすることの妨げや誘惑になる余計なものを目にすると手遅れになるならば、余計なものを見ないように徹底することしか方法がありません。
そのために使ったものは元に戻しましょう。
例えば、テーブルの上にスマートフォンを置いていると無意識のうちにスマートフォンを触ってしまいます。
そこでスマートフォンをテーブル以外の離れたところに置く「場所」を決めましょう。
そうすることで自分がふとした瞬間にスマートフォンを使おうとしたとき「自分は今からスマートフォンを使おうとしている」という自覚が生まれます。
この自覚によって、携帯を使おうかどうかという考える時間ができます。
この自覚のときのわずかな時間によって、脳波は望ましくない行動を踏みとどまることができるようになり、スマートフォンを触るのをやめることができるのです。
そのため、余計なものは身の回りに置かないようにし、そして物の片づける位置に気を付けてみましょうね!
次の作業に『少しだけ』手を付ける
「会議を終えたあと、資料作成のタスクもあっけど、ひと段落ついてつい提出日ギリギリに資料作成を行った…」というような経験はありませんか?
そんなときは「次の作業に少し手を付けてから作業を終えること」を意識してみるとよいです。
例えば仕事であれば、会議を終えたあと、資料の目次だけまとめてみるというような作業を少しだけ行います。
勉強であれば問題集を開き、まず問題を1問解いておいたり、家中を掃除するのであれば、キッチンのコンロ回りだけを掃除しておいたり、トイレの便座だけを掃除しておく、などです。
脳は一つの作業を終えた段階で作業を切り上げてしまうと、「次の作業の予測ができず、次どのような指示を身体に出したらいいのか?」が分からなくなってしまいます。
そのため、先ほどの例のように次の作業に少し手を付けておくことで、脳は次の作業にもスムーズに取り掛かれるような指示を身体に出すことができます。
『すぐやらない』は伝染する
人間は『ミラーニューロン』といって無意識のうちに他人の仕草を真似する性質があります。
そのためチームにすぐやる人がいれば、みんなすぐにやろうとする雰囲気になります。
一方で、チームにすぐにやらない人がいると、「すぐにやらない」も伝染していきます。
例えば、なんとなく先延ばしにする雰囲気がつくられていきます。
そうしてしまうとチーム力が低下し、職場であれば納期に間に合わなくなりそうになったり、顧客や企業へのメール対応が遅かったりし、どんどん悪循環な雰囲気になるでしょう。
この状況を改善しようとしても、すぐやらない人がいると本人の意思とは関係なく、脳は無意識にすぐやらない人に反応してしまいます。
そこで「すぐやらない」を伝染させないためには、「相手の動きを見ないこと」が必要です。
しかし、見ないように意識しても見えてしまうことはあるかと思います。
そのため、すぐやらない人を見ないために、物理的に視界を遮るものを置く方法があります。
例えば、「パーティション」などです。
どうしても視界に入ってしまう時は、もう物理的に遮るしかありません!
『すぐやる人』を手伝う
先ほど「ミラーニューロンにより、すぐやらないは伝染する」と述べました。
すぐやらない人を見ないために物理的に視界を遮るものを置く方法を挙げましたが、実際難しい環境の場合もありますよね。(笑)
そのため、「すぐやらない」を伝染させてしまうのではなく、「すぐやる」を伝染させるとよいです!
これはミラーニューロンの性質を活用することで「すぐやる人になることもできる」のです。
具体的な方法として『共同作業』が効果的です。
すぐやらない人がすぐやる人との共同作業を行うことで、ミラーニューロンが働き、すぐやる人の動きを自分に取り入れることができます。
ミラーニューロンを活用して、すぐやる素敵なチームをつくりましょう!
簡単なことは『ルーティン』で動く
何かすると、脳はエネルギーを消費しています。
脳のエネルギーは無限ではないため、やらないといけないことの前にエネルギーがなくなると、やらなきゃいけないこともできなくなってしまいます。
そこでやるべきことをすぐできる状態にするために、脳のエネルギーを無駄に消費しないことが重要になります。
つまり、『脳のエネルギーの省エネ』です。
ケンブリッジ大学の研究によると「人間は1日に最大で約3万5000回も決断している」といわれています。
例えば、「使用する単語の取捨選択」「食べるものや食べる場所などの食事」「身身体をどう動かすか?」「いま歩くか座るか?」など決断することは多くありますよね。
こんなに決断をしていればどうしても決断することに疲れてしまい、やるべきことの前に脳のエネルギーがなくなってしまうこともあるでしょう。
そのため、何も考えずにできることを『ルーティン化』し、やらなくても困らないことはあえてやらずに済ませることを意識してみましょう。
『モノの位置』を固定する
普段の生活でなるべく脳のエネルギーを消費しないために、『モノの位置を固定する方法』も有効です。
まず自分が普段使っている身の回りの物について考えてみましょう。
いらない道具が視界に入るだけで脳のエネルギーを使ってしまいます。
なので、ほとんど使っていないものや、使わず置きっぱなしにしているものなどは、思い切って捨ててしまうとよいです。
次に、身の回りの物を使うときに「無駄な動作」が出ないように、導線や並べ方を工夫してみましょう。
例えば、掃除機の置き場をクローゼットにしているのを、自分がすぐに使えるリビングの壁にかけて置きます。
そうすると掃除機を出したり、片づけたりする必要がなくなります。
このように部屋の中の導線を整理することによって、「脳のエネルギーを無駄に消費しない部屋づくり」ができます。
このように『ルーティン化』することにより、脳のエネルギーを省エネ化し、やるべきことに脳のエネルギーを使える仕組みづくりをしていきましょう!
参考文献
「すぐやる人」と「やれない人」の習慣 (アスカビジネス) https://amzn.asia/d/aXUojYV