はじめに:あなた『お菓子中毒』じゃないですか?
ついお菓子を食べすぎてしまっている。
お菓子をやめたいのにやめられない。
それはあなたが『お菓子中毒』に陥っているせいかもしれません。
これから述べることにあなたはいくつ当てはまるか、考えてみてください。
- お菓子を食べている時は至福の時間
- 3時のおやつは毎日欠かせない
- コーヒーにはお菓子が必須
- 飲んだ後のデザートは別腹
- ついついお菓子を買い込んでしまう(ストックが常にある)
- 毎日のように食べている(習慣になっている)
- 食べる量や回数がどんどん増えている。
- イライラしたときはお菓子に手が伸びる
- 食べてないとイライラする
- ときどきドカ食いしてしまう
- やめよう、控えようと思っていても続かない
- 痩せたいと思っていてもお菓子をやめられない
- 健康診断で血糖値が高めと指摘されてもお菓子をやめられない
- 将来、病気になってもいいからお菓子を食べたい
いかがでしたか?
この中で1つでも当てはまるものがあれば、お菓子中毒の可能性があります。
この先の未来、病気知らずでいつまでも元気で過ごしたい!
あなたが本気でそう思うのであれば、このお菓子中毒から一刻も早く脱却すべきです!
1.お菓子中毒に陥れる『超加工食品』
あなたが普段食べているお菓子は、おそらく「超加工食品」です。
超加工食品とは、常温で長期間保存できるように、「糖分や塩分、油脂や保存料、添加物などを大量に加え工業的に加工した食品」のことです。
加工食品が体に良くないことは知っていましたが、「超加工だなんてなんだかヤバそう…」と思いますよね。
日ごろからコンビニやスーパーで食品を買っているのであれば、あなたも超加工食品を食べているはずです。
ケーキやクッキーなどのお菓子類、清涼飲料水、菓子パンやカップ麺、ミートボール、チキンナゲット、ちくわなどの肉や魚の加工食品をほぼ毎日口にしているといっても過言ではないでしょう。
なぜなら、加工食品は「家計にやさしく日持ちするため、ストックできてとても便利だから」です。
たまにならいいのですが、超加工食品を摂りすぎたり、食べることが習慣化してしまったりすると、身体に悪害をもたらします。
すでに欧米では肥満、糖尿病、心血管疾患、ガンなどの健康リスクが注目され、その食べ方に警鐘が鳴らされています。
医学誌「ブリティッシュメディカルジャーナル」には「アメリカ人が食事で摂取するカロリーの半分以上は超加工食品が占めている」という研究論文が発表されました。
今のところ日本での調査結果はありませんが、「日本人の食事で超加工食品の占める割合は年々右肩上がり」になっているのは事実です。
1-1:超加工食品の中でもとりわけヤバい『お菓子』
そして超加工食品の中でも特に危惧されるのが『お菓子』です。
市販されている超加工食品のお菓子には「食べ続けてしまう」「やめられない」「食べないとイライラする」という中毒状態をもたらすものがたくさん入っています。
「こんなに食べつづけると太ってしまう」「血糖値が上がってしまう」「やめなければいけないと思っているのにやめられない」のは、決してその人の意志が弱いからではありません。
物理的に依存させる材料を使った『超加工食品』を摂ることで、中毒に陥ってしまっているからなのです。
「食べないと落ち着かない」「イライラする」という禁断症状まで出てしまっていると、あなたはもう末期の中毒状態といえます。
このままお菓子を食べ続けると、遠くない未来に生活習慣病を発症する危険性が非常に高くなってしまうでしょう。
そしてその状態が30年や40年も続くと認知症やガンという深刻な病気を誘発することになります。
そんな未来は絶対に嫌ですよね!
ならばお菓子中毒から今すぐにでも抜け出すことが大切ですよ!
2.お菓子中毒を引き起こす犯人たち
- 白砂糖
- 果糖
- 人工甘味料
- 小麦
- 食塩
- 油
- ストレス
以上の7つです。
こんなに犯人がいるのであれば知らず知らずのうちにその罠にはまっていても無理はありません。
今回は犯人の中でもとりわけ凶悪な「白砂糖」と「果糖」を中心に取り上げていきますね!
「これらがあなたの体にどのような悪害を及ぼすか?」を理解することでお菓子中毒からの脱却をしようではありませんか!
3.『白砂糖』と『果糖』が引き起こす弊害とは?
3-1:白砂糖
いきなりですが、質問です。
あなたは砂糖を色で判断していませんか?
例えば、砂糖は同じ砂糖でも、茶色い砂糖よりも白い砂糖の方が体に悪いというイメージがあると思います。
しかし、茶色いものにも人工的に作られたものがあるので一概に茶色ならばマシということではありません。
砂糖の良し悪しを考えるときにはその「製造工程」のチェックが必須です。
サトウキビやサトウダイコンから作られる砂糖は、本来はアミノ酸やミネラルといった栄養素も含まれています。
しかしそれらが含まれていると、味に癖が出ます。
そこで砂糖を精製し、不純物を取り除いたのが「純度の高い白砂糖」になります。
3-1-1:砂糖は『3種類』ある
砂糖には大きく分けて3つの種類があります。
①白砂糖・・・ショ糖以外の栄養素はほとんどない。血糖値を急激に上昇させ、中毒をもたらす危険な砂糖(上白糖、グラニュー糖、粉砂糖など)
②茶色い砂糖・・・白砂糖と精製度が変わらないものと、やや低いものがある。(三温糖、中白糖、中ザラメ糖など)
③自然由来の砂糖・・・白砂糖と比べると精製度が低い。独特の風味や味わいがある。甘みの度合いも白砂糖より低い。(キビ糖、黒砂糖、てんさい糖など)
白砂糖のデメリットとして最も深刻なことは、「純度が高いがために血糖値を急上昇させる」ということです。
血糖値の急上昇は肥満を招く原因であり、これが日常化し何十年も続くと生活習慣病を発症します。
これが白砂糖の中毒化のリスクなのです。
3-1-2:なぜ白砂糖は『中毒性』が高くなるのか?
白砂糖が異様に中毒性が高い理由。
結論から言うと、それは「自然由来のものと比べて精製度が高いため、その甘みが強烈だから」です。
白砂糖由来のものを口にすると「美味しい」「ホッとする」という幸福感が過度になり、すぐに「また欲しくなる!」という悪循環が生まれます。
この幸福感がもたらす中毒は、脳の「報酬系」という神経系システムが関係しています。
美味しいものを食べたり、褒められたりすると脳からは「ドーパミン」や「βエンドルフィン」といった快楽ホルモンが分泌されます。
これは意欲や集中力を高めて、気持ちをポジティブにさせてくれる脳内システムです。
しかし、このβエンドルフィンは、過剰に分泌されると精神活動や、感情を麻痺させるという恐ろしい副作用があります。
さらにドーパミンの抑制が効きにくくなり、摂取欲が増してしまうとも言われています。
まさに「脳内麻薬」と言われるゆえんです。
このメカニズムは「コカインなどの薬物依存症に陥る過程とまったく同じ」と言われています。
(恐ろしすぎますね…..。)
お菓子の食べすぎが悪いとわかっていても、やめられないのも納得できますね。
3-1-3:『糖尿病』と『認知症』の発症リスク大
白砂糖の入った甘いお菓子を食べ続けることで、ほとんどの人が血圧や血糖値、中性脂肪やコレステロールの数値が基準値から外れていくでしょう。
20〜30代のうちは体のメカニズムがしっかりしているので、今すぐに数値が悪化するということはないかもしれません。
しかし、油断してお菓子中毒のまま40〜50代を迎えると数値が赤信号になるのは必至です。
特に肥満である人ほど生活習慣病を発症しやすくなります。
急激に上がった血糖値を下げるのは「インスリン」というホルモンです。
甘いお菓子を食べる量が増えるとインスリンがオーバーワークに陥って血糖値が高いまま下がらなくなってしまいます。
これが「糖尿病」の発症です。
たとえ糖尿病に至らなくても、インスリンそのものによる肥満や老化の促進といった弊害も無視できません。
また、インスリンが過度に分泌される状態が続くと、インスリンの感受性が低くなる「インスリン抵抗性」が生じ「認知症のリスクを高める」ということが最近の研究で分かっています。
近年では認知症は「脳の糖尿病」とも呼ばれるようになっています。
なぜなら、認知症に陥った患者さんの脳では、「インスリン抵抗性によってインスリンがうまく作用せず、神経細胞にブドウ糖を取り込む機能が低下してしまうから」です。
食事をしっかりとっても「脳はエネルギー不足の状態」となるのです。
3-2:果糖
果糖とはその名の通り「果物に含まれている糖質」です。
天然由来の糖の中で最も甘みがあり、コクがあります。はちみつに含まれる糖も果糖です。
果糖はブドウ糖に比べると血糖値を上げる作用は弱く、天然の糖質ということもあり体に悪いイメージはありませんよね。
果物をそのままカットして食べたりと、自然な食べ方をしている限りは、禁断症状をもたらすほどの強烈な作用はありません。
しかし、果糖も精製度が高くなると危険な糖質になります。
例えば、「果糖ブドウ糖液糖」です。
みなさんも一度は目にしたことがあるでしょう。
ジュースやお菓子の原材料欄に必ず書かれている糖分です。
まさにこれが「精製された不自然な形の果糖」です。
食品添加物として多くのお菓子やジュースに使われています。
ブドウ糖と果糖が単体で存在しており、血糖値を急激に上げるため、高血糖による健康への弊害も大きくなります。
しかも精製されたことで、白砂糖よりも甘みが強烈になっているため、白砂糖よりも中毒に陥りやすいとも言えます。
果糖ブドウ糖液糖はトウモロコシやイモなどのでんぷんに酵素を加え、ブドウ糖を作りさらに酵素を加えます。
このように人工的に作られた果糖を総称して「異性化糖」と呼びます。
3-2-1:『異性化糖』の種類
●ブドウ糖果糖液糖・・・果糖の含有率が50%未満
●果糖ブドウ糖液糖・・・果糖の含有率が50%以上90%未満
●高果糖液糖・・・・・・果糖の含有率が90%以上のもの
●砂糖混合異性化液糖・・上記に10%以上の砂糖を加えたもの
これらが入ったものは要注意だと覚えておいてください。
甘い飲み物やお菓子を買うときにはパッケージの表示を確認して「異性化糖」の記載があるときには別のものを選ぶことをおすすめします!
3-2-2:異性化糖は『満腹感』が得られない!?
また、異性化糖には他にも深刻な弊害をもたらすものがあります。
異性化糖は「食欲中枢を混乱させ、満腹感が得られない」ようにします。
なのでさらに食べてしまいます。
食欲が止まらなくなり肥満が進み、さらに食欲の異常を呼び、さらなる脂肪の蓄積をもたらします。
肥満が肥満を呼び、際限なく食べ続けてしまう負のループに陥ってしまうのです。
さらに不安なのは、異性化糖の原料はトウモロコシですが、そのほとんどはアメリカから輸入している「遺伝子組み換え」のものであるということです。
遺伝子組み換え食品の安全性についての議論は現在もまだ続いています。
現時点では日本では遺伝子組み換えの作物の栽培は許可されたもの以外は作れません。
輸入も制限がかかっています。
しかし、現実は異性化糖の原料として遺伝子組み換えトウモロコシが輸入されています。
そしてそれが加工過程で分解される場合は「遺伝子組み換え」との表示義務はありません。
このカラクリで、あなたが遺伝子組み換え作物を買っていないつもりでも、「異性化糖入りのお菓子を食べている限りは、知らず知らずのうちに口にしている」ということになります。
「遺伝子組み換え」が健康被害を及ぼすかはまだハッキリしていませんが、「そのようなカラクリがあるよ〜」とだけ伝えておきますね。(笑)
3-2-3:『AGEs』による老化促進
さらには果糖には、『AGEs(エイジス)』という老化を促す物質が体内で作られやすくなるという作用があります。
そのため動脈硬化が進行しやすくなり、脳卒中や神経障害などの病気のリスクが高まります。
最近の研究で果糖はブドウ糖に比べてAGEsの生成される「糖化」という反応が7〜10倍のスピードで起こることが分かっています。
糖毒は認知症のリスクを高めますが、果糖の場合は記憶力を低下させることがラットを使った実験結果で明らかになっています。
ですから脳のためにも果糖の過剰摂取は避けましょうね!
特に精製された不自然な形である「異性化糖が使われたお菓子」は口にしないようにするのが賢明です。
4.『白砂糖中毒』『果糖中毒』からの脱却法
4-1:『白砂糖中毒』から抜け出すコツ
「お菓子が全く食べられなくなってしまうと人生の楽しみも減ってしまう!」と考える人は多いでしょう。
逆に食べられないことがストレスになり、かえって「食べたい!」という欲求につながり、お菓子中毒を悪化させてしまうかもしれません。
「今日から甘いものは一切ダメ!一生食べない!」などと極端な目標をたてるのは良くありません。
それよりは時々お菓子を食べてガス抜きをしましょう。
それが「お菓子中毒から卒業するコツ」なのです。
ダイエットに似ていますね。
我慢しすぎた反動でドカ食いをしないように、「無理なく継続する工夫」をすることが重要です。
たまにお菓子を食べるなら、「天然由来の砂糖を使ったもの」「素材の味を生かしたもの」を選びましょう。
きび糖や黒砂糖、てんさい糖などを使ったものが良いですね。
精製度が低いので中毒性も低いです。
さらに中毒性の心配が低いのが「季節の果物をふんだんに使ったスイーツ」です。
精製されていない自然の甘さがあるので余計な砂糖が使われていません。
当然ですが、「コンビニやスーパーにある安価で大量生産される超加工食品のお菓子に、高価な精製度の低い砂糖や、新鮮な果物が使われることはほとんどない」と言えます。
たまには「お菓子を食べたい!」という願望をかなえ、お菓子中毒のリスクを減らすためには、「昔ながらの製法で手作りしている和菓子店」や「素材にこだわるスイーツショップ」などから質の良いものを少しだけ楽しむようにしましょう。
また、「月に2度だけデザートタイムを設ける」「週1回ある気が重い会議の後などに、ご褒美として小ぶりのお菓子を1つ食べる」など、回数やタイミングについても工夫を凝らすといいでしょう。
4-2:『果糖中毒』から抜け出すコツ
それはズバリ!「パッケージの表示を確認して異性化糖を避ける」ということです。
異性化糖は血糖値や食欲を高め、中毒を招き肥満に陥り、生活習慣病のリスクを高め、あなたの寿命も健康寿命も縮めてしまいます。
ですから「異性化糖については一切口にしない!」という気持ちでいたほうがベストです。
パッケージの表示を見て、「高果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」「砂糖混合異性化液糖」が入っているものは購入をしないことです。
ぜひ買う前に原料をチェックする習慣をつけましょうね!
また、原材料の記載方法の決まりとして、「含有量の多いものから順に記載される」というものが有ります。
そして「食品添加物は最後にまとめて表示されている」ことを知っておくべきです。
例えば、あるチョコレートの原材料を見たときに、「砂糖、植物油脂、果糖ブドウ糖液糖、カカオ」となっている場合は、残念ながら「カカオはほとんど含まれていない」と言えます。
それはすなわち、「チョコレートとして売られていても、中身は砂糖と油の塊」ということになります。
そのようなものは購入は控えるようにした方が賢明ですね。
それと、健康意識が高い人が、健康のために飲み続けていた健康ドリンクや、野菜100%と謳うジュース。
これらにも「異性化糖が入っていた」とか「乳酸菌飲料や豆乳ドリンクもその主原料が異性化糖だった」というケースがよくあります。
せっかく健康効果を意識していても、かえってその弊害や中毒性に犯される心配があります。
健康を意識するのであれば、必ずパッケージを見て異性化糖の入っていない食品を摂るよう心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
「お菓子を控えよう!やめよう!」という気持ちが強くなりましたか?
それとも「将来病気になってもいいから、やっぱりお菓子はやめられないよ!」と思いますか?
もしかしたらそんな方も中にはいらっしゃるかもしれません。
これは、僕の経験上ですが、一度中毒から抜けだすことができれば体は自然と不自然な材料で作られたお菓子を欲しがらなくなります。
むしろ「なんで昔はあんなにお菓子が食べたかったんだろう?」と不思議に思うくらいです。
あなたもそのようになれば、代わりにもっと体に良い好きな食べ物が見つかります。
そして身体は健康へと近づきます!
なにより、体に良い好きなものを食べている時間は、きっと今以上に幸せな気持ちになれるはずですよ!
最後までお読みいただきありがとうございました!
また別の記事でお会いしましょ〜う!
参考文献
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