はじめに:『揚げ物』をなかったことに…?
「ジュワ~!」っと口に広がる唐揚げ、ジューシーな豚カツ・・・・
そして、片手にはキンキンに冷えたビール。
考えるだけでもお腹が減ってきますよね?(笑)
そんなみなさんが大好きな『揚げ物』。
美味しすぎてついつい食べすぎちゃいますよね。(笑)
でも後で体重計に乗ったり、健康診断の結果を見て、「食べなきゃよかった・・・」
そんな後悔したことも一度はあるかと思います。
子どもから大人まで、幅広い年齢層に好かれる揚げ物ですが、食べ過ぎると体重も増えるし、身体に負担をかけて胃腸を痛めることもしばしば…。
それが、もし、”無かったことに”近づけるとしたらどうしますか?
とても信じられない話ですが、実際行われたとある実験で、それがある程度まで証明できた例があるのです!
ちなみに、摂取したカロリーはそのまま残ってしまいますので、ご了承ください。(笑)
あくまでも、揚げ物による『老化』のダメージを軽減する方法です。
それでは、ほんの少し、揚げ物と自分に重ね合わせてお話にお付き合い下さい。
1.酸化(=劣化)した油を摂取すると身体に悪影響
健康を維持していくためには、当然ですが、「食事のバランス」と「日々の運動」が必須になってきます。
維持する方法として、食事内容を見直すことが最重要となってきます。
その中でも、今回は”油”に注目していきます。
1-1:なぜ”油に”注目するのか?
調理する中で、使用頻度がもっとも高く、お歳暮やギフトでよくいただく調味料類としては、ダントツで『油』が出てくるかと思います。
フライパンでも、鍋でも、いろいろな料理にはまず欠かせないのが油です。
油の種類も豊富で、その中でも、サラダ油とオリーブオイルが主流かと思います。
油の性質、保管方法、使用方法によっては、油が酸化(=劣化)していき、それに気づかずに摂取すると、体に悪影響を及ぼします。
「油にはどういう成分が入っているか」考えたことはあるでしょうか?
僕自身もこれからお話する情報を手に入れるまで、全く気にも止めていませんでした。
しかし、この油に入っている”成分”がとても重要なのです。
2.『マロンジアルデヒド』が身体を急激に老化させる!?
脂の成分の中の一つに、『マロンジアルデヒド』という成分が入っています。
”マロンジアルデビド”なんて、難しい名前ですが、これは、油が酸化した時にできるものです。
これは油が高温調理されたときにできる成分です。
マロンジアルデヒドは、人間の身体における「老化現象の大きな原因の一つ」だと言われています。
2-1:『サラダ油』はマロンジアルデヒドを発生させやすい
例えば、サラダ油などの油はとても酸化=劣化しやすく、体に良くないです。
そんでもって、そのサラダ油を揚げ物などで高温調理した日には、マロンジアルデヒドが大量発生します。
僕自身も、サラダ油をほぼ使いません。
昔は、揚げ物、油物を摂取するときにサラダ油を使うことが多かったです。
でも時々胃腸を壊し、気持ち悪くなったりしたことがありました。
特にスーパーで売っている惣菜コーナーにあるコロッケや、天ぷらには手を出しません。
考えてみたら、今までの人生で摂取した油物は、全て酸化、いわば「劣化された状態の油」を使用して調理されていたものでした。
それから、酸化しやすいサラダ油はやめて、抗酸化成分が入っているオリーブオイルやひまわり油に変えました。
すると体調も良くなり、身体への負担がかなり軽減されたのです!
3.調理後、口に入れる頃には酸化している
酸化しやすい油の成分にはもう一つ特徴のあるものが入っています。
『オメガ6(オメガシックス)』と呼ばれる脂肪酸です。
これは、「空気に触れたりするだけで、酸化してしまう」という大きな特徴がある油です。
「自分が口にする時にはすでに酸化している状態」になっていまい、それが劣化した油を摂取することになり、身体に悪影響をもたらすのです…。
魚などからは『オメガ3(オメガスリー)』というものが含まれています。
これも酸化してしまっては意味がありませんが、青魚などに多く含まれているため、「酸化しにくく、摂取しやすい」という特徴があります。
魚の種類としては、マグロやサバ、サンマなどが代表に挙げられます。
「魚の油は身体に良い」といういわれもありますから、なんとなく想像できるのではないでしょうか。(笑)
4.イスラエル・ヘブライ大学の研究
さて、そんな油の成分を延々と聞いているだけではつまらないですよね。(笑)
なのでここからは、実際に行われた、ある実験を元に見ていきましょう!
身体の健康を維持するためには、先程お話ししたように、食事や運動を見直すことが大事です。
これをすることによって、身体の”若さ”を維持することにも繋がります。
つまり、これを怠るからこそ、身体に負担が増えて、”老化”という現象が起こります。
では、その老化現象というものをどうしたら軽減できるのか?
それが、今回の主軸となる”マロンジアルデヒド”という成分です。
この成分が、いかに老化影響及ぼすのか・・・
4-1:『揚げ物の老化ダメージ』を30%も軽減させる方法とは!?
今回参考にさせていただいたのは、ヘブライ大学で行われた実験です。
健康な男女を対象とし、3つのパターンで食事を摂ってもらいました。
①シンプルにビーフカツを食べた
②ビーフカツを食べながら粗挽きされたコーヒーを200ml飲んだ
③ビーフカツを食べてグリーンコーヒーパウダーを飲んだ
①は特に何もせずに食事をするのみです。
②の場合は、粗挽きされた、つまり、ドリップコーヒーですね。
こちらをコップ1杯飲みます。
③にあるグリーンコーヒーパウダーとは、グリーンコーヒーといって、生豆そのものか、または生豆から抽出したものをいいます。
口当たりはハーブティーのように爽やかで、とても飲みやすいとされています。
これをパウダー状にしたものを、コーヒーが苦手で飲めないけれど、コーヒーの健康効果を得たい時に使用するものです。
この3つのパターンで、油が酸化しやすいビーフカツを摂取した後、全員の血液の中に含まれているマロンジアルデヒドの量をチェックしました。
この実研究結果により驚くべきことがわかったのです…..。
4-2:研究結果
結論から言うと、揚げ物を食べた後、コーヒー、またはグリーンコーヒーを摂取した場合、体内のマロンジアルデヒドの量が最大30%も減少していました。
揚げ物を摂取すると、一時的にマロンジアルデヒド成分が一定量上がります。
しかし、食後にコーヒーを摂取すると、一定量上がったとされるマロンジアルデヒド成分、いわば、「脂質の酸化をある程度抑えられた傾向にあること」が分かりました。
4-3:酸化を抑えるのはコーヒーに含まれる『ポリフェノール』
この影響を出したのは、コーヒーに多く含まれている『ポリフェノール』です。
「コーヒーはカフェインじゃないの?」
と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、コーヒーの成分というのは大きく分けて3つ入っているのです。
❶カロリーやカルシウム等の微量成分
❷カフェイン
❸ポリフェノール
このポリフェノールの一種である”クロロゲン酸”という成分が、食後の血糖値を下げる効果があるのです。
コーヒーの中には、赤ワインと同じ位のポリフェノールを含んでいます。
ちなみに、この結果はあくまでも「レギュラーコーヒーのみに適用されるもの」です。
インスタントコーヒーでは、作り方自体が違うため、揚げ物を摂取した後の食コーヒーとしては効果を発揮するかどうかは確証がありません。
レギュラーコーヒーには、インスタントコーヒーに比べて約5倍のポリフェノールが含まれています。
そのため、揚げ物での食事をとった場合には、レギュラーコーヒーを1杯飲むのが望ましいでしょう。
マロンジアルデヒドという成分は、「揚げ物を摂取する以外」でも高まる場合があります。
例えば、激しい運動などを行った時にも、この成分は高くなってしまいます。
今回の実験結果とポリフェノールの性質を考えれば、運動後にコーヒーを飲めば、同じように脂質の酸化を抑えてくれる可能性は大きいです。
5.コーヒーも飲み方を選べば健康飲料になる
この研究結果によって、「コーヒーは身体に良い」という見解になります。
もちろん、カフェインも多く含まれていているので、夜に飲むと眠れなくなるので注意が必要です。
また、飲みすぎると胃腸に支障をきたしたりすることもあります。
ですが、今回の実験のような飲み方であれば、コーヒーはむしろ身体に良いと言えるのではないでしょうか。
正直1日に3回は必ずコーヒーを飲む僕にとっては嬉しい研究結果です!(笑)
揚げ物を摂取した後は、なぜかコーヒーがー飲みたくなっていたのですが、こういうことだったのでしょうか・・・?
コーヒーが苦手の方は、先述のようにグリーンコーヒーというものを試してみても良いかと思います。
グリーンコーヒーであれば、コーヒーの独特の苦味も感じませんよ!
グリーンコーヒーを飲むことに戸惑う方は、パウダーにしてヨーグルトなどにかけて食べるときなこのようで美味しいですよ!
おわりに:『コーヒー』を飲もう!
いかがだったでしょうか?
健康を維持するためには、いろいろなことに気を使わなければなりませんが、できれば、簡単に、楽して維持したいものですよね。
健康でいれば、若さも保たれるため、いつまでも美味しいものが食べられます。
油を使う調理をする際には、使い回しの油を使わず、もったいなくても、毎回新しいきれいな油を使用するようにしましょうね!
そして、次に、唐揚げや豚カツ、天ぷらなどを食べる際は、ぜひ、ビールにはせず、あえてコーヒーにしてみましょう。
そうすれば、きっと、アンチエイジングができ、老化ダメージを抑えられます!
それにれ「揚げ物を食べた罪悪感」も軽減できそうですね。(笑)
それではまた別の記事でお会いしましょ〜う。