良い習慣を身につけて、自分の人生をコントロールしよう!
「英語が話せるようになりたい」「体重を落としてスリムになりたい」「良い大学に進学したい」
などなど、僕たちはさまざまな夢や願望を持っていますよね。
その夢・願望をかなえるために、力になってくれるのが「努力を続けること」です。
毎日1時間勉強をしたり、運動をすると、夢や願望をかなえられる確率が上がります。
ここに異論はないですよね。
ところが、僕たちにはその「努力を続けること」が難しいのです。
気負って始めてはみたものの、あっという間に挫折。
「ああ、寝ていて痩せないかな」とか、「ドラえもんに記憶パンを出してもらえないかしら」などと考えていたりします。(笑)
困難な努力を続けることが楽にできたら、どんなに充実した人生を送ることができるでしょうか。
考えるだけでワクワクしてきますね!
この記事では、困難な努力でも息をするように習慣にできる「習慣化」についてお話ししていきたいと思います。
1.成功には「習慣化』が必要不可欠
1-1:『習慣は大切だ』という意識を持つ
習慣を身に着けるのはとても大事な事です。
僕たちの行動の多くは習慣で成り立っています。
「成功者」と呼ばれる人にアンケートや聞き取りを行うと、成功に大切なことは能力や運、才能ではなく、「習慣をつくること」だと口を揃えます。
たとえば、「朝起きる」「歯を磨く」「顔を洗う」これらのことも習慣です。
習慣になると、よくも悪くも無意識になり、決まった行動(タスク)を行うことができます。
息をするようにタスクをこなし、「苦痛だ」とも、「めんどくさい」とも感じなくなります。
(逆に大きな喜びも感じなくなってくるのが欠点ですが。)
つらい運動も苦しい勉強も、息をするように毎日できるようになれば、成功に大きく近づけると思いませんか?
「習慣の力を借りて、夢を叶える」
それって、とても素晴らしいことですよね!
でも、「習慣化しよう!」と思って辛い運動をやってみると、だいたい面倒くさくなって挫折しちゃいますよね。(笑)
辛いことを習慣化するには、大きなハードルがあるのです。
その原因の1つとして、「僕たちの生活の大部分はもう既に習慣化されていて、他の習慣を増やしにくいようになっているから」です。
2.人間はとにかく『安定』を求める!
幼いうちに、朝起きて、顔を洗って、歯を磨く、などの習慣を身に着けることで、社会生活を営めるように努力してきたわけです。
でも、僕たちは大人になっているので、古い習慣を捨てて新しい習慣にアップデートしていきたいのですよね?
でもこれは非常に難しいことなのです…..。
なぜなら、僕たち人間は「安定を求める性質」があるからです。
「新しい習慣をつけよう!」とした場合。
場合によっては「今まで行ってきた生きていくのに必要な習慣」を捨てなければならないこともあります。
とるなると、人間の安定を求める性質が機能し、「今のままで十分なんだから新しいことなんてやらなくていいよ!」と止められるのです。
このような人間の性質が機能することによって、新しい習慣は根付きにくくなっていくのです。
2-1:歳をとるほど『習慣化テクニック』が必要になる!
僕たちは人生の初期のころに、生きて行くために最低限の習慣を身に着けます。
その最低限の習慣を残すために、大人になってくると新しい習慣はなかなか身に付かないようにできているのです。
でも、僕たちは成長と成功のために、新しい習慣を身に付けたいですよね!
そこで必要になるのが、「習慣化のテクニック」なのです。
3.ロンドン大学の研究からわかったこと
さて、大人になればなるほど「習慣化テクニック」が必要になることは、もうわかりましたね。
そこで今回は、習慣化に関するロンドン大学の研究をご紹介します!
これは96人の学生を対象にした研究です。
ザックリ言うと、「いろんなことを習慣化する実験」を行います。
僕たちがなかなか習慣にしづらいことを、「どうしたら習慣化できるのか?」を調べた研究です。
研究では、「歯磨きを行うのと同じように、自動的に、自然に、毎日確実にできるようになるぐらいに習慣化が行われるには、どれぐらい時間かかるのか?」を調べました。
その結果、2つの重要な法則ことがわかったのです!
1つ目は、「物事が習慣化するには50から60日程度(約8週間)かかる」ということです。
2つ目は、「物事が習慣化する期間は、難易度によって異なり、簡単なものほど習慣化するまでの期間が短い」ということです。
この研究の結果は、よくよく考えると当たり前のように思えますよね。(笑)
新しい習慣を身につけるまでは、最初は挫折したり、できない時もあります。
ですが、時間が経つにつれて、簡単になり、確実にこなせるようになります。
つまり、新しい習慣を身につけたいと思ったら、できない日があってもいいから、「とにかく8週間程度続けましょう」ということです。
4.習慣化のコツ
でも、「習慣化を続ければ身につくなんて、誰でもわかっていることじゃない?」「続けられないからつらいんですよ!」
そう思いますよね。(笑)
そうですよ、その「習慣になるまでの50から60日間」が辛いんです!(泣)
もし「続けることができるコツ」があるとしたら、どうでしょうか?
できそうな気がしてきませんか?
そこでここからは、そのコツに通じる研究をご紹介します!
4-1:ビクトリア大学の実験
ビクトリア大学が行った習慣に関する研究では、トレーニングジムに通い始めたばかりの男女111人を対象にしました。
彼らを12週間観察すると、「ジム通いが続いた人」と「続かなかった人」のグループに分かれたのです。
そこで研究チームは「彼らは何が違っていたのか?」そして、「彼らの行動や考え方に違いがあったのか?」を調べました。
4-2:習慣化に必要なものは『頻度』
結論から言うと、1番ジムの習慣化に関係したものは「頻度」でした。
ジムに通う回数が多かった人たちには、「運動やエクササイズの習慣が定着していた」のです。
もっと具体的に言うと、先のロンドン大学でわかった、「習慣ができるまでの50日から60日を過ぎても運動を続けることができていた」のです。
当たり前のようですが、これがこの研究の成果です。
「繰り返す回数を.増やせば増やすほど習慣化がしやすくなること」が科学的に示されたのです。
つまり「週に1回、ハードなジムで2時間運動する」よりも、「1週間に2時間をとれるなら、毎日、20分ずつ筋トレをして120分運動をすること」のほうが習慣化しやすいとということです。
つまり、「頻度」を増やすんです。
勉強する場合でも全く同じです。
週末に2時間とか3時間とか勉強しようとすると続けにくいです。
同じ2時間勉強するならば、「毎日20分勉強をするほうが習慣化しやすい」ということになります。
4-3:習慣化に必要な『回数』
ここで疑問に思うのは、「頻度はどのくらい増やせばいいのか?」ということですよね。
言い換えれば、「週に何回、タスクを行えば、習慣化できるの?」です。
これについてもビクトリア大学の研究でわかっています。
結論から言うと、「タスクを週に4回以上行えば、習慣化しやすい。週に3回以下だと、習慣化しにくい、挫折しやすい」ということです。
そしてなんとこの研究では、「頻度を増やせば増やすほど習慣化できる確率が上がるわけではない」ということもわかりました。
4-4:習慣化するには『難易度』を下げる
習慣化を成功させるには、「量」よりも「難易度」よりも『頻度』を上げることが効果があることがおわかりいただけたと思います。
逆に言えば、「難易度は少々犠牲にしても、頻度を上げることで習慣化の成功率が上げられる」と言えます。
運動の習慣であれば、週末に2時間ジムに行くよりも、1日10分の運動を朝昼晩と3回行います。
そして8週間が過ぎた後、完全に自分の習慣になった後で、難易度を上げればいいのです。
5.『他人の力』を借りて習慣化を成功させよう!
さらに、まだまだビクトリア大学の研究でわかったことがあります。
「習慣化に成功した人も、失敗した人も、タスクを開始してから6週間くらいはタスクを続けられる」ということです。
6週間が過ぎたころから、タスクを週に3回以下行っていた人が挫折していくのです。
そこで、何としてでも習慣化が成功するように!
8週間目ぐらいまではどうしてもタスクを続けざるを得ないように!
『他人の力』を借りましょう!
5-1:他人の力で『半強制的』に動こう!
奥様と「タスクを8週目まで続けられたら君と旅行にいく」と約束してみるのはいかがでしょうか?(笑)
あるいは、旦那様と「もしタスクを続けられなかったら、貴方の希望する物を私のへそくりから買ってあげる」と約束をしてみてください。(笑)
約束の相手はお友達でも職場の人でもいいです。
そうすることで、挫折の確率はグッと下がりますよ!
どうぞ、お試しください。(笑)
6.友人の経験談
6-1:資格を取りたい
ここで、僕よ友人の経験について、お話したいと思います。
友人は、「ある資格を取得したい!」と願い、そのための勉強の習慣を身に付けたいと考えました。
最初に、自分に約束したのは、「毎日勉強する」というありきたりなことでした。
しかし、家族がいる身では、なかなか勉強の時間が捻出できなかったため、早朝に起きて1時間は勉強をしようと計画しました。
これは、難しいことでした。
主婦である友人は、「朝は家族の弁当を作る 」という別の仕事があったためです。
しかし、弁当を作る時間を含めて、家族より2時間早く起きることにしました。
そして、「お母さんは1年以内に〇〇の資格を取る!」と家族に宣言しました。
こうすれば、見栄っ張りな僕の友人は引っ込みが付かなくなると自分で予想しました。
勉強は困難を極めました。
勉強が佳境に入ると、「家族が起きてくる」ということすら「邪魔だな」も と思ったそうです。
家族に対して「朝食を食べない」という習慣がないことを陰で呪ったこともあったそうです。
「1時間キッチリ資格勉強」という自分と交わした約束も、40分しか勉強できず守れない日も…..。
もちろん、目覚まし時計が鳴らなくて、弁当を作るのがギリギリで間に合って、勉強どころではない日もあったとのこと…。
もちろん、勉強自体の難しさに投げ出しそうになったこともあったそうです。
6-2:習慣化の結末
しかし、なんと!友人は1年以内に無事に資格試験に合格したのです!
また嬉しいことに「早朝に起きる」という習慣も残りました。
そして今では、必要がないのに毎日朝4時に起きているだとか。(笑)
その友人は「一旦習慣化すると、その習慣は持続するもの」だと心から思ったそうです。
友人は自分では意図していませんでしたが、
「タスクを8週間以上続ける」「タスクを週に4回以上行う」「難易度を下げる」「(合格すると宣言して)他人の力を借りる」
という「習慣化の4つのコツを守っていた」ということになります。
ちなみに、早起きする分、友人は早く寝ます。
そして早起きして作った時間を、副業の原稿書きに費やしているそうです。
6-3:習慣化で得たもの
友人が習慣化によって得たものは、資格だけではありませんでした。
友人は資格をもとに、新しい仕事に就職することができたのです。
「お母さん、すごい!」という家族の称賛、これも友人の得たものです。
でも1番大きなものは「わたしだって、やろうと思えばできるんだ!」という自信です。
大きな達成感を得て、その後の人生の糧となったとのこと!
『自分の人生を、自分で良い方向にコントロールできる』
僕はこの友人の話をとても気に入っており、習慣化って本当にすごい事だと改めて、思うことができました。
まとめ
・タスクを習慣化させるには時間が必要。
・難しいものは50から60日かかる。
・習慣化には『頻度』が必要。たくさん行うと習慣化しやすい。
・習慣化するには週に4回以上のタスクを行う。
・習慣化するためには、タスクの難易度を下げて頻度を増やす。
・習慣化するために、他人の力を借りる工夫をしよう。
いかがだったでしょうか?
自分の目的のために、努力を続ける「習慣化」が実現すれば、自分の夢が叶う確率がグッと上昇します。
本記事ではそのためのコツをお伝えいたしました。
あなたのお役に立てていれば、とても嬉しいです。
どうか、あなたの夢や願望が実現しますように!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。