1日の良し悪しは『朝』で決まる!
朝は1日の始まりであり、『1日の良し悪しは朝に決まる』といっても過言ではありません。
そのため、『朝やってはいけない行動』をすることは1日を台無しにしてしまうかもしれません。
しかし、実際には朝やってはいけない行動をやっている人は少なくないです。
例えば、何をやっても集中できない日や1日中ぼんやりとしてしまう日を経験したことがありませんか?
そんな日になってしまう原因は『朝やってはいけないこと』をやってしまっているからかもしれません。
本記事では朝やってはいけない習慣を3つご紹介します!
もしあなたがこれらの習慣に心当たりがあるなら、今すぐ改善した方が良いです!
そうすることで、あなたの1日がより良いものになるかもしれません。
NG行為①:朝『ニュース』を見てはいけない
初めに紹介するのは、「朝ニュースを見てはいけない」です。
正確に言い直すと、「朝ネガティブなものを見るべきではない」ということです。
ニュースではネガティブなものを目にする機会が多いので、朝ニュースを見てはいけないということです。
朝ニュースを見ないように避けることで1日のパフォーマンスを上げられるかもしれません。
『ネガティブな色眼鏡』がかかってしまう
当事者としてネガティブな事態に遭遇すると、「その出来事につられて1日中うまくいかない…」なんてことは経験があると思います。
そのため、経験的に「ネガティブな出来事を体験することは、その後の行動に影響を与える」ということは納得できると思います。
しかし、実際にはネガティブな行為を見るだけで1日のパフォーマンスに影響があることがわかってきています。
朝ネガティブな行為を目にすると1日の間そのことに対して注意を払うようになります。
つまり、朝ネガティブなニュースを見ると「ネガティブな色眼鏡をかけて1日を過ごすことになるかもしれない」ということです。
そのため、普段であれば無視できていたようなネガティブなことにいちいち目がいってしまいます。
また、あなたが日々遭遇する出来事や人間関係は非常にあいまいです。
そのため、その意味や解釈はあなた自身の主観によるところが大きいです。
そのような中でネガティブな色眼鏡をかけてしまうと、普段と変わらないような日でも最悪の1日のように思えてしまうかもしれません。
こういった理由で朝ネガティブなものを目にする可能性が高いニュースを見ることはあまりおすすめしません。
NG行為②:朝『コーヒー』を飲んではいけない
2つ目は「朝コーヒーを飲んではいけない」です。
より詳細にいうと「朝起きてすぐにカフェインの入ったコーヒーを飲んではいけない」ということです。
こう考える理由を2つほどご紹介します。
また、朝「飲み物を飲むこと」自体はおすすめします!
睡眠中にはかなりの量の水分を失うことになります。
そのため何か飲み物を飲んだ方が良いです。
無難なものとして「水」を飲むことをおすすめします。
『寝不足の日の朝』にコーヒーを飲んではいけない
さて、朝コーヒーを飲まないほうが良い理由を解説していきます。
「寝不足の1日目の朝にコーヒーを飲むと、血糖値をコントルールする能力に影響を与える」という研究があります。
例えば、「血糖値が上がりやすくなる」という結果が得られています。
この研究では寝不足になった1日目や朝のコーヒーが与える影響を調べました。
具体的には次の3つのグループに関して比較が行われました。
A.普通の睡眠(およそ23時―7時)
B.睡眠不足(1時間ごとに目を覚まされる)
C.睡眠不足+コーヒー
この比較の結果、「Aのグループと比較してBのグループでも血糖値をコントロールする能力にあまり影響を与えない」という結果が得られました。
しかし、「コーヒーを飲んだCのグループには血糖値が上がりやすくなる傾向」が見られたのです!
つまり、1日の寝不足では血糖値をコントロールする能力に影響はあまり与えないが、「コーヒーを飲むことで血糖値をコントロースする能力に悪影響を与える」ことがわかりました。
血糖値のコントロールがうまくいかないことは、あなたの1日を台無しにしてしまうだけではなく肥満や疾患の要因になります。
そのため、少なくとも寝不足の日の朝にコーヒーを飲むことはおすすめできません。
自力で起きられなくなる
朝起きて30分~1時間くらいのうちにカフェイン入りのコーヒーを飲むことは絶対にやってはいけないとされています。
人間には自然に目覚めるための機能が備わっています。
朝カフェインで無理やり体を起こすことはこの機能を損なう可能性があります。
詳しく見ていきます。
朝目覚めるために重要なホルモンは、『コルチゾール』です。
コルチゾールは朝1日の活動を始めるために起きてすぐにたくさん分泌されて、朝8時から9時くらいにピークに達します。
この時間にカフェインをとると「十分にコルチゾールが分泌されていなくとも覚醒できる」という状況を体にインプットしていしまいます。
そうすると、あなたの身体はコルチゾールの分泌量を減らすようになります。
コルチゾールが十分に分泌されていないとしっかりと起きられません。
このように、コルチゾールの分泌量の減少はあなたが「コーヒーなしでは起きられない!」という結果を生み出してしまいます。
このような理由から朝おきてすぐにコーヒーを飲むことはおすすめできません。
コーヒーの飲み方
今まで「朝コーヒーを飲まないほうが良い」ということを解説してきました。
一方で、「適度にコーヒーを飲むことは体に良い」とされています。
そのため今までの話をふまえてコーヒーを飲む時間を考えていきたいと思います。
コーヒーを飲むのにおすすめの時間は「朝9時以降」です。
また、「朝起きて90分はコーヒーを飲むこと」は絶対に避けたほうが良いです。
90分以内はコルチゾールの分泌量がピークを迎えるので、その時間を避けてコーヒーを飲んだ方が良いでしょう。
また、このような時間帯にどうしてもコーヒーを飲みたいという場合にはカフェインレスのコーヒーやデカフェなどを飲むことをおすすめします。
『カフェイン』の取りすぎには注意
カフェインの取りすぎには気を付ける必要があることを忘れてはいけません。
特に最近はエナジードリンクを飲む人が増えた影響で『カフェイン中毒』になる人が増えています。
まず、カフェインについて簡単に解説します。
カフェインは『アデノシン受容体』へ働きかけます。
人間はアデノシンがアデノシン受容体に結合されると疲労を感じます。
そして、「カフェインがアデノシンの受容体と結合すること」で「アデノシンがアデノシンの受容体に結合されること」を妨害してしまいます。
(少しややこしいですね。笑)
そのため、カフェインをとると疲れを感じにくくなるのです!
また、カフェインは「アドレナリン」を増やす働きもあるため、カフェインをとると一時的に元気に活動できるようになります。
アデノシンが十分に受容されなくなると、あなたの身体は効率的にアデノシンを受容できるようにアデノシンの受容を増やします。
すると、アデノシンの受容体が増え、疲れを吹き飛ばすための「カフェインの必要量」も増えてしまいます。
また、疲れやすい体になるため、さらにカフェインを飲もうとする機会が増えます。
このような理由であなたはより多くのカフェインを求めることになり、悪循環にはまってしまいます。
そのため、カフェインの取りすぎには気を付ける必要があります。
こういった悪循環を引き起こしてしまう体の仕組みは薬物依存やスマホ中毒とも共通する部分があるので覚えておくと良いですね。
NG行為③:『二度寝』をしてはいけない
最後は『二度寝をしない』ということです。
これは言い換えると、「目を覚ましたらすぐに日の光を浴びたほうが良い」ということです。
朝起きたらすぐに日光を浴びたほうが良い理由を解説します。
先ほども紹介しましたが、朝起きると「コルチゾール」とよばれるストレスホルモンが分泌されます。
一見すると、悪そうなホルモンに聞こえますが、コルチゾールによって十分な状態まで体と脳が起きることになるので、
「コルチゾールが十分に分泌されていないと1日中頭が十分に働かない」ということになります。
コルチゾールが十分に分泌されない状況はどのような状況であるかを考えてみると、『二度寝』です。
コルチゾールの分泌には「日の光を浴びること」がとても大切です。
朝日を十分に浴びていないとコルチゾールが十分に分泌されない可能性があります。
特にコルチゾールは目が覚めてから30分~1時間半ほどのうちにピークを迎えることが知られていて、この時間の間に朝日を浴びたり体を動かしたりすることが必要です。
そのため、朝起きてから二度寝してしまうとコルチゾールの分泌が十分量に達せずに1日中ボンヤリとしてしまうということになるかもしれません。
そのため、、朝起きたらとりあえず日の光を浴びたり、少し体を動かしたりすることをおすすめします。
そうすることでしっかりと体と脳を起こすことができ、1日をすっきり過ごせるでしょう!
日の光をしっかり浴びよう!
また、朝起きてすぐに限らず「昼間」にも日の光をきちんと浴びることをおすすめします。
日の光を浴びるとセロトニンというホルモンが分泌されます。
セロトニンは「幸せホルモン」としても知られている、実に有能なホルモンです。
事実、「日照時間が短くなる季節には、うつ病の人が増える」ことは有名な話です。
このセロトニンはメラトニンと呼ばれる睡眠と関係のあるホルモンの分泌にとっても重要です。
セロトニンが多く分泌されるとメラトニンも多く分泌されることになり、夜の睡眠をスムーズにしてくれます。
睡眠不足は1日のパフォーマンスを落とす大きな要因であるので、「日の光を浴びる」ことはあなたの1日をより良いものにしてくれます。
また、セロトニンは朝食をしっかり食べることで増えることが知られています。
そのため、きちんと朝食を食べることもすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
ちょっと複雑な内容でしたが、まとめると、
・朝ネガティブなものを見聞きする機会を減らしたほうが良い。
・朝起きてすぐにコーヒーを飲むことはおすすめできない。
・朝起きたら二度寝せずに日の光を浴びましょう。
この3つですね。
こうしてみると、簡単なものばかりです。
まずは1つずつでも良いので、試していただけると、あなたの1日がより良いものになるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
また別の記事でお会いしましょう!