『太りやすい人・太りづらい人』何が違う??
「もしかして、ちょっと太った?」
・・・なんて恐ろしい言葉でしょう。
久しぶりに逢った友人に、そんな言葉をかけられたら、ショック死するかもしれません。(笑)
冗談はさておき(笑)…..
最近食べすぎていて、体重計に乗るのが恐ろしくてやめてしまった。
そのような経験、一度はありますよね。
もちろん僕のことです。(笑)
もしかしたら、長い間、量っていないので、体重計も壊れているかもしれません。(笑)
知らない内に銀河鉄道999に乗せられて、エコな体に作り変えられてしまったのかもしれません。
「そうでなければ、水を飲んでも太るこの体、説明が付かないじゃない!」と、そう思いませんか?
それにくらべて、スリムな友人。
食べる量はそんなに変わらないように思えます。
いったいどこが違うのでしょう?
そんな疑問に『科学的根拠』をもとにしてお答えします!!!
【3つの行動パターン】
九州大学の研究で判明した『太りづらい人の特徴』
九州大学では、肥満などがきっかけで主に成人期に発症する『2型糖尿病』と診断された40歳以上の日本人、5万9,717人を対象にして観察研究を行いました。
期間は6年間です。
全員が糖尿病と診断されていますので、太りやすさに悩んでいる人たちが多いということは推察できますね。
この研究では、「全員の食事のスピード」「寝る何時間前までに夕食を終わりにしているのか?」「最後のご飯で終わりにしているのか?」「最後、夕食の後に間食をしているかどうか?」「朝食を食べるかどうか?」などを調べました。
そして、参加者全員の年齢、性別、BMI、腹囲、血圧、食生活、飲酒や喫煙の有無などを調べました。
そういったものを比べて、「肥満体型の人」と「そうでない体形の人」では、どういうふうに違いがあるかということを調べたのです。
この研究の結果、太りにくい人の3つの行動パターンがわかりました。
①『遅く食べる人』ほど痩せていて太りにくい
1つ目は「遅く食べる人ほど痩せていて、太りにくい」ということがわかりました。
つまり、ご飯を食べるのに時間をかけて食べている人ほど太りづらい。
なんなら、「痩せている」ということがわかりました。
肥満体型の人のうち、44.8%が、早食いでした。
肥満の方の約半分が「早食い」だったわけです。
ちなみに、肥満体型の人の29.6%が普通のスピードで食べて、21.5%が遅食いでした。
つまり、「肥満体型の人には早食いの人が多い」のです。
そういう意味で「早食いが太る」「遅く食べる人は太りづらい」と示されたということです。
食べるスピードの差で、「どのくらい肥満になりやすさが違うのか?」もこの研究でわかりました。
早食いの人が1番肥満になりやすいのですが、早食いの人に比べて普通のスピードで食べている人は29%ほど肥満になりにくい。
さらにゆっくりゆっくり食べている人っていうのは42%、早食いの人に比べて肥満になりにくかったのです。
つまり、食べるスピードをゆっくりにするだけで、一回一回口の中に運ぶ食べ物の量を減らせば減らすほど肥満になりにくい。
あるいは口の中に入れて噛んでる時間を長くすれば長くするほど、42%も早食いに比べて肥満になりづらくなることが分かりました。
つまり、食べても食べても太らない人の特徴の1つ目は「ゆっくり食べる」という簡単なことだったです。
②眠りにつく2時間前には食べ終わっている
食べても食べても太らない人たちの2つ目の行動パターンは何でしょうか?
「眠りにつく2時間前までに夕食を取る人」に比べて、そうじゃない人っていうのは10%も肥満になりにくかったのです。
例えば、10時に寝るんだったら8時には食事が終わっている。
あるいは11時に寝るのなら、9時には食べ終わっている、ということです。
「寝る時間の2時間前までにご飯を食べ終わっている人」っていうのは、そうでない人、「2時間前になってもご飯を食べてる人」に比べて10%も肥満になりづらかったのです。
だから、夕食を食べる時は早めに食べて、夜はご飯が終わってから2時間以上空けて寝るようにすると10%肥満になりにくくなった。
この「寝る2時間前までに食事を終える」が2つ目のポイントです。
③夕食後に間食をしない
3つ目のポイント。
それは「夕食後の間食をしないこと」です。
研究では「夕食の後に間食しない人」は、「間食をする人」に比べて15%も肥満になりにくいことが研究でわかりました。
これはもう言わずもがな、ですよね。(笑)
そりゃあ、間食をすれば太りますから。
以上、この3つをすべて守れば、とても効果があります。
ついつい、食後に小腹がすいて甘いものをつまんでしまう、このような習慣は、やはり「体型」に関係しているということです。
研究結果まとめ
①遅食いにすると、早食いの人に比べて42%、肥満になりにくいです。
②寝る2時間前までに夕食を全部終わらせておけば、2時間前に夕食を食べ終えていない人に比べて10%も肥満になりにくくなります。
③そして、夕食の後に間食をしないようにするだけで15%肥満になりづらくなるということです。
この研究でわかったのは、「日々の何気ない行動パターンによって、相当太りづらい体質にできる」ということです。
1番効果が高い行動パターンはこれだ!!
九州大学の研究でわかった、3つの行動パターンについてお伝えしましたが、この中で1番効果が高いもの。
それは①の『ゆっくり食べること』です。
「ゆっくり食べる」ということを意識するだけでも、食べても太りづらい体質に変えることができます。
研究チームも「食習慣の変化は肥満とかBMI(肥満度を表す数値)、ウェストサイズなどに影響を与える」と言っています。
実際に食事のスピードを遅くするだけで、肥満を解決する効果が出ます。
肥満になれば、見た目の問題だけではなく、病気やケガなど、健康への悪影響が起こりやすくなります。
体型をコントロールできれば、人生のリスクが減ります。
ぜひ意識していただければ嬉しいです!
『太りやすい』とされていること
Q.夜食べると太りやすい?
よく、「夜に食べると太りやすい」と聞きますが、それは本当でしょうか?
結論からいいますと、「夜食べると太りやすくなる」という科学的な根拠はありません。
だから朝ごはんを抜いて、夜たくさん食べても別に太りやすくなることはありません。
しかし、夜、大量に食べることには他の問題があります。
そうです。
寝る2時間前までに食事を終わらせておかないと、睡眠の質が落ちるんでしたね。
寝る直前にご飯をバクバク食べてすぐに寝るのは、「乱れた生活習慣の指標になる」ということは言うまでもありません。
だから間接的に体型に影響するということは言えます。
良い習慣をつくろう
太らない知り合いの『ヒ・ミ・ツ』は…..
みなさんのお知り合いにも、一人や二人、食べても太らない人っていますよね。(笑)
(本当に羨ましいです…。)
自分と同じように食べている(ように見える)のに、どうしてあの人は太りづらいのだろうか?
不思議に思っていたけれど、もしかしたら、今回紹介したような『良い習慣』を持っているからかもしれません。
もちろん体質とか遺伝子的な要因もあります。
でも、体型には他の要素もあることが九州大学の研究からわかりましたね。
仮に同じ量を食べていても、
「①ゆっくり食べている」、「②寝る2時間前には食べ終わっている」「③夕食後の間食をしない」
という3つのポイントを守るだけで、相当太りづらくなります。
あなたの太りづらい友人・知人も、食べ方がゆっくりではないでしょうか?
最初から全てを意識するのは難しいかもしれません。
なので、1番効果が高い「ゆっくり食べる」ということからチャレンジしてみませんか?
ゆっくり食べるのは難しい…
そうはいっても、「ゆっくり食べる」ということは早食いに慣れた人にとっては、思いのほか難しいことです。
実際、僕も、最初はかなり苦戦しました。(笑)
「口の中に食べ物をいれてから30回以上噛みましょう」「小さなスプーンやフォークで食べる」「お皿を小さくする」「右利きの人は左手で食べる」
などなど、食べるスピードを遅くする方法は世の中にいろいろとありますが、最初の数回は頑張って取り組めても、簡単には持続できません。(笑)
気長にやっていきましょうね。(笑)
習慣の力
しかし、僕たちの生活のほとんどは『習慣』でなりたっています。たとえば、朝起きる、歯を磨く、これらも習慣です。
-ある統計によると、「人は一日の生活している時間の50%以上が、習慣的な行動に支配されている」という調査結果もあります。
ということは、習慣になりさえすれば苦痛も困難も感じることがなく、「自動的・機械的に行動できる」ということです。
そう考えると、一度習慣にしてしまえば、食べても太らないと言えます。
良い習慣は一生の宝物になります。
難しいかもしれませんが、チャレンジする価値はありそうですね!
まとめ
・ゆっくり食べると太りづらい。
・眠る2時間前には夕食を終わらせると太りづらくなる。
・夕食後の間食をやめると太りづらくなる。
・夜たくさん食べたからといって太るということはないが、生活習慣の乱れから太ることはある。
いかがだったでしょうか?
九州大学の研究から、「太りづらい体と食生活の習慣は密接に関係している」ことがお分かりいただけたのではないかと思います。
生きるためには必要な食べることを自分でコントロールして、良い人生にしたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
また別の記事でお会いしましょ〜う!