【名著:『バカと無知』から学ぶ】自分を認め、許すことの大切さ

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自己啓発

『バカと無知』は人生の教訓を教えてくれる

今回は、僕が書籍『バカと無知』を実際に読んでみて、学んだことについて書いていきたいと思います。

作家でありながら社会評論家でもある、橘玲さんの書かれた本『バカと無知

この本は一言で言うと、「身の回りにいるバカな人の特徴」を教えてくれる本です。(笑)

本編では、「バカとは、自分を過大評価している人だ」と書かれています。

あなたの周りにどうみても冴えないのに、自分は「世界で一番ケンカが強い」とか「俺がモテないのはおかしい」「俺をもっと評価するべき」と言っている変な人はいないですか?

バカな人は20くらいしかない自分の能力を80とか90くらいだと本気で思い込んでいて、逆に優秀な人は自分を小さく見せています。

さて、もう少し詳しく話していきますね。

なぜバカな人は自分を大きく見せるのか?

能ある鷹は爪を隠す」ということわざの通り、褒められると「自分はまだまだです」とか「そんなことないですよ」と言います。

優秀な人は自分の能力を小さく見せていることが多いのです。

「なぜ、そのようなことをするのか?」と僕は思いました。

その理由は、この「バカと無知」という本を読んで完全に理解しました。

バカは群から追い出されないために自分を大きく見せている

本書の一説に「バカは群から追い出されないために自分を大きく見せている」と書いてあります。

ここでは「なぜバカが自分を大きく見せているのか?」その理由を説明させていただきます。

結論からいうと「バカは群れから追い出されないために自分を大きく見せている」のです。

話は、原始時代に遡り、太古の昔、僕達は150人から200人程度の群れの中で生きていました。

今と違って、コンビニもなく、猛獣もウヨウヨいるし、痴漢もいました。

今は一人で生きていくのは難しいことではないですが、その頃はもし群れから除け者にされて一人になってしまうと、文字通り「死ぬ確率」が高かったです。

そのためその頃一人になることは、を意味してました。

そして面白いことに僕たちの心はこの頃に作られたのです。

その結果、僕たちは仲間はずれにされるのが怖いし、会社や学校の些細な人間関係のトラブルにとんでもなく危機感を抱くようになったのです。

確かに「ひとりぼっち」はキツイ

僕もひとりぼっちの時、キツイと思っていたのは昔は「ひとりぼっちだと死んでしまうから」と納得しました。

その中で、どういう人が群れの中から仲間外れにされていたのかというと、それは「バカな人」だったのです。

理由としては、シンプルに「足手まといだから」です。

例えば、狩りをしている時にバカが大声を出したり足音を立てたら 獲物が逃げてしまいます。

空気の読めなかったり、仲間から拒絶されると最終的に群れから追い出されて一人になってしまう可能性があります。

そこでバカはどうするかというと「自分の能力が低いのにもかかわらず、自分を大きく見せるようになった」のです。このような理由で僕たちの身の回りにいるバカは自分を大きくみせているのです。

優秀な人ほど自分を小さく見せている

優秀な人は目立ちすぎると叩かれる

これも世間でよく言われる言葉です。

その理由として先程説明した通り、太古の昔、僕たちは150人から200人程度の群れの中で生きていました。

そこで生き延びて子孫を残すためには 、他の男性や女性よりも「異性に選ばれるように自分の有能さをアピールする必要があった」のです 。

今で言うと イケメン、高身長、 頭がいい高学歴 、高収入などです。

しかし、むやみやたらに優秀なことをアピールすればいいというわけではありませんでした。

それは、 同性からの反感を買うと引きずり降ろされたり、恨まれてしまう可能性があったからです。

そう、同性からしたら「優秀なパートナーを探すときに大きなライバルになるのです。

あなたの真横に『ハイスペックな同性』がいたら?

例えば、クラブであなたよりも高身長でイケメンで高収入の人がいたら女性はそっちの人を選ぶと思いませんか?(笑)

でももし、その高身長でイケメンで高収入の男がいなければ、あなたが美女に選ばれる可能性が少し上がるわけです。

そのため自分よりも優秀で目立っている人は、パートナー探しの邪魔になる存在なのです。

実際に僕たちの脳は、自分より優れた人を見ると「損失」と感じ、自分よりも劣っている人を見ると「報酬」を感じるようになっています。

今のニュースやSNSでは経営者、芸能人、政治家はものすごく叩かれます。

それは自分よりも優秀な人を一人でも引きずり下ろしたいからなのです。

反対に、有名ではない経営者、芸能人、政治家が不祥事を起こしてもあまり興味は示さないと思います。

なぜなら、その人たちは「目立っていないから」です。

周りに優秀なことがバレて目立ちすぎると、今も昔も四方八方から足を引っ張られてしまうのです。

そのため、優秀な人はあえて自分を小さく見せ、したたかに目立たず結果を出す必要があったのです。

バカな人は「自分がバカなこと」に気がついていない

次に「バカの問題は自分がバカであることに気づいていないこと」について説明していきます。

実際に心理学者のダニング博士とクルーガー博士は「バカは能力が低いことを正しく認識できているのか?」を確かめる実験を行いました。

その実験では、「頭の悪い生徒」と「頭のいい生徒」の二組に、数学的な能力や国語の能力そしてユーモアのセンスなどをはかるテストを受けてもらい、その結果と自己評価を比較するという実験でした。

その結果、頭の悪い学生は実際の平均点数が12点だったにもかかわらず、「自分たちの能力は68点だ!」と思い込んでいたのです!

つまり、頭の悪い生徒たちは「自分を5倍以上も過大評価していた」ということになります。

一方で、頭のいい学生たちは、実際の平均点数が86点だったにもかかわらず、「自分たちの能力は74点しかない」と思っていたのです。

その結果、バカは自分を過大評価して、優秀な人は自分を小さくみせていることがわかります。

勉強ができない人ほど勉強ができると自信満々に思い込んでいるし、

ユーモアがない人ほど自分はお笑い芸人レベルのユーモアがあると思い込んでいます。

そう、バカな人の問題は「自分がバカであることに気がついていない」ことなのです。

バカにつける薬はない

バカにつける薬はない

この言葉の真意について説明していきます。

バカは自分の能力について客観的な事実を証明されても、その事実を正しく理解ができません。

なぜなら、「バカの頭の中では自分は天才で、周りはバカと思っているから」です。

自分より下だと思っているやつに何を言われても全く聞き耳を持たないし、理解もできない。そのことから「バカにつける薬はない」と表現されています。

日本人の3人に1人は「日本語が読めない」

本書では、日本人の3人に1人は「文字を追うことができてもその文字が何を意味しているのかを理解できない」と言っています。

そのことから、日本人の3人に1人は教科書や説明書を読んでも内容が理解できないことになります。

民主主義がうまくいかないのは、バカと優秀な人が一緒に決めるから」についてです。

会社であれば優秀な人だけを採用することができるかもしれませんが、民衆主義ではみんなで何かを決めなければなりません。

自分のことを過大評価しているバカが「消費税を上げるな、富裕層の負担をもっと上げろ!」などと大声で言い出します。

そして甘い言葉をかけてくる政治家に票をいれてしまいます。

このようにバカと優秀な人が一緒に決めるため民主主義はなかなかうまくいかないのです。

頭の良い人だけで決める『独裁国家』の方が発展する可能性がある

逆に、頭の良い人だけで決める独裁国家、例えば「シンガポールや中国の方が経済発展しやすい」とこの本には書かれています。

バカな人と距離をとれば、バカな人に引きずられずに済むからです。

『無知』なことは何も悪いことではない

無知なことは何も悪いことではないです。

バカ」と「無知」では意味が違います。

広辞苑では「バカ」は愚かなこと。

無知」は知識がないこと、と書かれています。

つまり、「バカな人は自分がバカであるということをわかっていないタイプ

無知は自分がわかっていないことがわかっているタイプ」になります。

つまつところ、「現実」が見えています。

この違いが大きいのです。

自分が知らないことを知っていれば、必要なことを調べようとする。

わからないことがあれば誰かに聞くことができる。

勉強がわからないのであれば参考書を読むか、わかるように説明をしてくれる塾へ行く。

このように無知なことは何もできないではありません。

わからないことは学べばよいのです。

勉強をして必要な知識を補充すれば人生はより豊かになっていきます。

バカなひとはわからないことがわからないから、知らないことがあっても恥ずかしくないし、

自分を過大評価しているから、人の言うことを素直に聞けません。

自分のありのままを認め、それを許し、改善する。

これが最も大事なのです。

まとめ

僕はこの本を読んで、正直「バカには良い未来がないな」と思いました。

しかし、もしかしたら僕たちもそんなバカな人の一人かもしれません。

なぜなら、「バカは自分がバカだと気づいていないから」です。

そうならないためにも自分を過大評価せずに、もしわからないことがあれば「わかりません」と、正直に言い学び続けることが大切ですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。ま

また別の記事でお会いしましょう!

参考文献

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