『習慣』は「スキル」である
『習慣』がどれだけ大事か、
人生を一変させるか、
考えたことはありますか?
習慣といえば、日常的なものだと、
早寝早起き・朝活・整理整頓・健康的な食事・美容に関すること・1日2Lの水を飲む
など、健康に関することや僕たちの生活を改善させることなどがいくつか思い浮かびます。
さらには、ダイエット・英語や資格の勉強・読書などまで習慣化できていたら、一生懸命にならずとも少しずつ自然と身に付くスキルも多いでしょう。
全力でがんばっている様子はないのに、いつも朝から元気な人や、
いつのまにかスキルアップしている人を見かけると、「すごいなぁ」と思いませんか?
実は、その人たちは日々なにか行動を起こしているわけです。
それを、続けることで成果として表れています。
それが習慣であり、習慣はとても重要な影響を与える力があるのです。
あなたという人間は、あなたの過去の言動や出来事の積み重ねによって作られています。生まれ持った才能ではなく、やってきたことの集大成なわけです。
このような経験が一人の人間を作り上げるなら、身になることをたくさん習慣化して少しでも理想に近づきたいですよね。
でも、それがなかなか難しい。(笑)
取り組み始めたことを習慣にできなくて挫折した経験は誰しもあるのではないでしょうか?
そんな挫折の繰り返しにならないために、習慣は欲望から生まれることを理解して「続けられる」スキルを身に着けましょう!
「正しい」ではなく『楽しい』行動は習慣化できる
僕たちはいつも「正しい」と認識した行動を習慣化しようとするのですが、それがなかなかできません。
その代わり、「楽しい」と思った行動は続けられます!
それはなぜでしょうか?
脳が継続して取り組みたくなる習慣とは、シンプルに「楽しい」ことだけだからです。
難しい話になりますが、脳の扁桃核という部分には「快か・不快か」を識別して、
「快楽を感じるものは積極的に取り組み、快楽を感じないものからは遠ざかる」という性質があります。
つまり、脳が意思とは関係なく勝手に判断を下してしまうのです。
「楽しい」「うれしい」が伴えば習慣化できる!
例えば、
・早起き
・読書
・英語の勉強
・ダイエット
など、これらを継続するのは自分を成長させるにはとてもよいことですが、習慣化するのはなかなか難しいですね。
頭では分かっていてもできないことが多いと思います。
でも、通勤時のスマホゲームは続けられますし、ジムでよく会う女性に心奪われたらがんばって通えますよね?(笑)
このように、「習慣化したいのにできない!」というのは、厳密にいえば脳が「楽しい」と感じない行動を習慣化できないというだけのことなのです。
要は、「正しい」だけの行動は習慣化することは難しい。
けれど、「楽しい」や「うれしい」をともなう行動ならば習慣化できるということです。
「意志」より「仕組み」
「がんばろう!」と強い意志を持つ人が習慣化に成功するのではありません。
続ける「仕組み作り」がうまい人が、習慣として生活に取り込めるのです。
「気持ち」より「仕組み」なのです。
どんなに強い意志や熱い想いがあっても、それは幻想でいつかは揺らいだり薄れたりしてしまいます。
それは脳の悲しい性質で仕方のないことです。
ですから、気合や気力など自分の意志に頼るのはやめましょう!
習慣化がうまい人は、脆い自分の意思なんてあてにしていません。
気合を入れなくても自然と正しい行動を継続してしまう仕組みや、
やらないと気が済まない仕組みをまず作っていく
このことを意識することが大切ですよ!
【習慣化のための4ステップ】
これまで習慣化できない理由をご説明してきました。
ここからは習慣化を攻略する具体的な方法について説明していきますね!
自分の意志に頼らずに、仕組みを作って習慣化する4つのステップです。
これらを順にやっていければ、がんばらなくても習慣化できるはずですので、ひとつひとつ確認していきましょう。
Step①:『欲望』を明確にする
はじめに、取り組みたい行動を継続することで、どんな欲望が満たされるのかを言語化してみてください。
習慣にするとどんないいことがあるのか、それを明確にして取り組むのを楽しみにするのです。
お話ししてきた通り、僕たちの脳は快楽や楽しいことがないと継続できないわけです。
「行動することで欲望が満たされるのだ」ということをはっきりと言語化することで、脳に認識させ行動を起こしやすい状況を作ることが大切です。
この場合の欲望とは、将来的なことはもちろん、短期的に毎回の楽しみになることもあるといいでしょう。
例えば、僕のジム通い。
ジムに通ったら、筋肉が付いて服もかっこよく着られて今より格段にモテることを期待しています。
でも、その域に達するのには時間がかかりそうなので、
毎回のトレーニング時にイヤホンをつけて大音量で好きな音楽を聴いたり、
美味しいプロテインをジム後の楽しみにしたり、
と小さな楽しみやご褒美も用意するのです。
このように、脳はとても欲深くデリケートであることを理解して、
しっかり脳が「楽しい」と感じる何かを自分でセッティングすることが、習慣化のための大事な1つ目のステップです。
欲望を言語化することで、すごくがんばっているという意識なく、その満たされる欲望やご褒美を求めていく環境を作るのです。
Step②:『ハードル』を下げておく
はじめから慣れない作業に取り組もうとすると大変で、続かずに挫折してしまうことありますよね。
「続かない」という関門を突破するために、ハードルは低く低く!設定しましょう。
人に言えないくらいの低いハードルでいいのです。(笑)
脳が、「達成できた快楽」を感じるようにするためです。
実際、毎日ジョギングをするという目標を掲げても、今までやっていなかった人にとって習慣化するのは難しいです。
ですので、行動目標をできる限り低く設定してみます。
「毎日歩くだけでもいい」「外に出るだけでもいい」
など、『絶対に超えられる目標』を設定するのです。
そうすると、少しでも達成すると脳は快楽を感じることになり、今後も脳が積極的に取り組んでいこうと判断するので、無理せず習慣化できるようになるのです。
読書なら「本を開く・1ページだけでもOK」という目標、
日記なら「1ページなんて思わず1行・1フレーズだけでOK」というように、
小さな目標を設定することで脳に達成感を味合わせましょう!
反対に、完璧を目指そうとしてできないと挫折に近い感情を感じてしまい、その行動から遠ざかってしまいます。
これでは絶対に習慣化はできません。
ですので、意識的に脳に達成感を味あわせるよう、はじめは小さくスタートしましょうね!
Step③:『時間』と『場所』を決める
脳は行動に移すとき、「いつやるか?どこでやるか?」を考えるだけでも結構な労力を使います。
脳にとっては面倒な作業なので、習慣化したいことの前に毎回考えるのは、快楽とは程遠い作業になってしまいます。
その面倒くさい作業を少しでもなくすために、「時間や場所をルーティン化してしまう」と取り組みやすくなります。
・サラリーマンの副業→夕食後からお風呂の時間までデスクに向かう
・英会話に通う→残業の少ない火曜の仕事帰りに最寄駅の駅ビルの英会話教室へ
・ジョギングをする→毎朝走るために、枕元にジャージを置いて寝る
というように決めて取り組み始めると習慣化しやすくなります。
この時間は「□□で○○する時間!」と流れを体に覚えこませることで、気合を入れずに苦にならない行動になりやすくなります。
この時間と場所の固定化が、習慣化しやすくなる強力な仕組みとなりますよ!
Step④:人を巻き込む
上の3つのステップが実践できたら、『人を巻き込む』ことでさらに長期的に習慣を継続しやすくしていきましょう。
例えば、副業なら副業仲間を、
ジョギングなら一緒に走る仲間を作ってみましょう!
僕たちはどうしても「人からどう見られているのか?」気になってしまいますよね。
これは人間の特徴ですので、抗うことはできません。
ですが習慣化することにおいて、この性質を上手く活用していくのです。
同じようなことにチャレンジしている仲間がいると随時進捗を報告し合うことで、
「負けたくない!恥をかきたくない!ドヤ顔したい!」というような意識が働きます。
ライバルと競い合うと、成長スピードが早くなるのと同じです!
このような「人とのかかわり」が成果を上げやすくし、習慣化しやすくしてくれます。
また、別の見方になりますが、人を巻き込むという意味では、「この習慣が人のためになる」と思い込むこともよいでしょう。
ただただ自分のためだけにがんばるのには限界があります。
「身の回りの人・自分の大切な人たちのためになるかもしれない」と考えられるようになると、
「もうやめちゃいたい…」と思ったときにも挫折を防げます。
「副業をすることで彼女と旅行にいけるかもしれない」とか、
「ジョギングすることで見た目がよくなり家族までもが喜ぶかもしれない」のように単純なことでよいのです。
このように思い込むことは、習慣化する過程において非常にプラスに働きますよ!
まとめ
このように、過去の言葉や行動・思考によって僕たちが作られていることが身に沁みますね。
そして、どんな才能や資格よりも、『習慣は最強のスキル』であると言えます。
人に能力の差はなく、その差は「習慣の差」なのです。
小さな習慣でいいのです。
その積み重ねで人生が変わります。
習慣が続かない人も、脳の仕組みを理解することで有効に操れるようになれば、頑張らなくても無意識に行動し、習慣化し、大きく成長できるでしょう。
そしてはじめは成果が全く出ないかもしれません。
でも、成果が出だしたら止まらない。
習慣によって生まれる成果とは、スタートよりどこか少し先に分岐点があるような、指数関数のグラフの形に似ています。
少し先の成長した自分を目指して。
習慣化を攻略してはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
また別の記事でお会いしましょう!