後回しをなくして、やり遂げる人になろう!
やらなくてはいけないことや、やろうとしていることがあっても、なかなか取りかかれない…。
取りかかったとしても、他のことが気になって、全く違うことをやり始めたり、途中で投げ出してしまったりしてしまう…。
健康のために、運動習慣をつけたいと思っていても、仕事が忙しいからとか、明日からにしようとかいって、なかなか取りかかれず、いざ筋トレを始めてみたけど、飲み会が入ってしまってできなかったりして、結局、三日坊主になってしまう…。
このように、やりたいことが後回しになってしてしまっていては、いつまでたっても、目標を達成し、成果を出すことはできません。
そこで本記事では、僕が実践している、『やりたいことを後回しにしないで、やり遂げるための方法』をご紹介したいと思います!
実行力をつけよう!
やらなくていけないこと、やりたいことを後回しにしないために、最も重要なこと、それは『実行力』です。
当たり前のことですが、やろうと思っていても、実行しなければ、何の成果も得られず、目標は達成できません。
『実行力なくして成果なし』
成果と実行力の関係を式で表すと、『成果=力量×実行力』となります。
実行しなければ、実行力は0です。
そして、0に何をかけても答えは0にしかなりません。
つまり、どんなに力量(能力)があっても、成果を得て目標を達成するためには、実行力が不可欠なのです。
また、実行力は、生まれつきの資質や、その人の特性で決まるものではありません。
実行力は、練習することで、誰にでも習得することができる一つの技術なのです。
実行力を習得することで、やりたいことを後回しにしてしまって、「自分はなんて意思が弱い人間なんだ…。」と自分を責めることも無くなりますよ!
実行力をつけるには?
実行力は、『決心・実行・維持』という3つの段階があります。
第1段階は、「目標を決める段階」です。
例えば、ダイエットしたい場合、第1段階として「5キロ体重を減らす、体脂肪率を20%にする」といった目標を立てるのです。
第2段階は、「実際に実行する段階」です。
ダイエットの例でいうと、運動する、食事制限をするなど、実際に体重を減らすための行動を実行します。
そして、第3段階は、「維持する段階」です。
実行に移したことを、三日坊主で終わらせるのではなく、目標を達成するまで行動を続ける段階です。
このように、実行力は、段階的に区分して、1つずつ段階を追っていくことで、実行力は、習得することができるのです!
第1段階:決心
目標の達成に向かって、第1段階の「決心」の段階から始めましょう!
決心の段階で、気を付けなければならない大切なポイントが3つあります。
1つ目は、「成功のイメージに逃げ込んではならない」ということ。
2つ目は、「逆算スケジューリングを使おう」ということ。
そして、3つ目は、「周囲に宣言する」ということです。
これらも順に説明していきます。
成功のイメージに逃げ込まない
1つ目は「成功のイメージに逃げ込まないようにすること」です。
「目標を達成するには、成功した時の自分の姿をイメージしなさい」と言われることがあります。
しかし、実は、成功した自分を想像する、というプラスの自己暗示には、ほとんど効果がありません。
むしろ、このプラスの自己暗示が、かえって目標達成の邪魔になることすらあるのです。
というのも、自分にプラスの自己暗示をかけて、理想の姿ばかり見続けるせいで、現状を把握できなくなり、
その結果、理想と現状のギャップに耐え切れずに挫折し、理想の中に逃げ込んでしまうことがあるのです。
あなたの周りにも、「将来ビックになるぞ!」と、夢だけは大きいのに、夢の世界の自分に酔っているだけで、何も行動しないって人がいないでしょうか?
成功のイメージから楽観的な考えを持つと、壁に当たったときに、悲観的に考えてしまい、諦めてしまいやすくもなります。
障害を乗り越えよう!
そこで僕は、ただ成功した姿をイメージするだけではなく、成功のイメージをする前に、「目標達成までの道」を探し出すようにしています。
例えば、山の頂上を目指すのであれば、頂上に到達して、景色を見ている自分を想像するよりも、
「どんなルートがあるのか?」を正しく理解しておくことが必要です。
そして、目標を達成するまでの道のりには障害がつきものです。
いろんなことが起こるでしょう。
例えば、「お金を貯めたい!」と思っていても、飲み会に誘われたり、自由にお金を使いたいという欲望にかられたりすることもあります。
目標達成までの過程で起こるであろう障害に、どうやって対処するのか、あらかじめ考えておくことが大切です。
「週にいくらまでなら好きに使っていい」というルールを決めておくとか、「食費だけは我慢しない」などです。
予想される障害への対処法が事前に準備されていれば、目標達成の確率を上げることができます。
スケジュールは逆から立てよう!
2つ目は、「スケジュールは、目標から逆算して立てよう」ということです。
普通、スケジュールを立てるというと、「今」を起点として、どうしていくかのスケジュールを立てると思います。
そうではなく、最終的な目標を決めて、そこから今までのスケジュールを逆算して立てていきます。
これを『逆算スケジューリング』といいます。
今を始まりとして予定を立ててしまうと、長期的に重要なことは実感がわかず、目先の急ぎの予定を優先してしまうことが多くなります。
これに対し、最終的な目標を基準にして、逆方向から予定を立てれば、目標を身近なものとして捉えることができ、目標を達成のために必要なことを把握しやすくなります。
例えば、「イラストを書きたい!」という目標を設定したとします。
今から未来に向かってスケジュールを立てると、「下書きを仕上げる」「色を塗る」というような、目標の達成に必要な作業よりも、
「友達から遊びに誘さそわれた」のような、急ぎの用事の誘惑に負けてしまいやすくなります。
そこで、逆算スケジューリングをイラストの完成までの例に使ってみましょう。
まず、イラストの完成を3日後と設定し、そこを起点として予定を立てていくのです。
今の目標達成までの間には、3日しかない。
3日後までに完成させるためには、3日目には色塗りを始めなければいけない。
それには、2日目の昼には、下書きを完成させておく必要があります。
そのためには2日の朝にも下書きを完成させておく。
というように、「あらかじめ作業時間を見積もっておくこと」で、ブレにくい予定を立てることができます。
また、逆算スケジュールに従って作業を進めていくと、途中で遊びの誘いがあっても受けるわけにはいきません。
手前の計画が遅れると、最終的な目標が達成されないことがわかるため、誘惑を振り切りやすくなったり、目標と関係ないことをしなくなったりする効果もあるのです。
目標の達成に必要なことだけに集中することができますので、何をすべきか迷うこともなくなり、ストレスも少なくなります。
目標は周りの人に宣言しよう!
決心の段階で大事なポイント3つ目は、「自分の目標を決心したら、その決心を友達家族パートナーなど、周囲の人たちに宣伝してしまう」ということです。
人は、言葉や文章で自分の考えを人に公開すると、その考えを最後まで守ろうとします。
これを「公開制限効果」と言います。
人間は他人に何かを宣言すると、簡単にはそれを撤回できなくなってしまう。
逆に自分の中だけで決心してしまうと、簡単に決心が揺らぎやすくなり、簡単に目標を変えたり、挫折しやすくなったりします。
つまり、「密かな決心は、決心しないことと同じこと」と言ってもいいでしょう。
だから何か目標を立てたら、必ずそれを周りの人たちに宣言してしまうのです。
それだけで、その目的を達成できる確率は、大幅に高くなります。
家族とか友達に、いきなりいうのはちょっと恥ずかしいと思う人は、SNSに書いておくだけでもいいと思います。
大事なことは、「人から見えるように、何らかの形で自分の目標を公開してしまうこと」なのです。
また、繰り返し目標を公開すると効果が高まりやすくなります。
僕は、SNSに繰り返し目標を公開し直して、何度も自分の目標を宣言するようにしています!
罰を決めよう!
さらに、自分が立てたスケジュールを守らなかった時や、目標を達成できなかった時の「罰」を考えておくことで、宣言の効果を高めることができます。
例えば、間食をやめることを目標としている人なら、「僕がお菓子を食べているところを見た人には1万円をあげるよ〜」と宣言するのです。
罰を設定しておくことが、目標達成のためのモチベーションにつながります。
目標を立てたら、すぐに周りの人に、目標だけではなく罰も設定して、宣言してみましょう!
第2段階:実行
いよいよ実行する段階です。
実行する段階でのポイントを2つ紹介します!
最初の1%に全力を注ごう!
1つ目は、「目標までの過程の最初の1%の作業に全力を注ごう」ということです。
実は、最初の1%の作業をやり遂げることができれば、半分は終わったのも同然です。
例えば、試験勉強など目標を立てたけれど、なかなかやる気が出ないということがあります。
そんなときはまず、いやになったらやめてもいいから、とりあえず「最初の1%の作業に取り掛かる」というところに全力を注いでみるのです。
一度取りかかってしまうと、だんだんと集中し、ふと気づくと、意外と自分が多くのことを達成していることに気づくと思います。
これを「行動モメンタム技法」と呼びます。
「5分だけ仕事をしよう!」という気持ちで、ちょっと取りかかって見ると、案外、集中して、「気がつけば時間が経っていた」という経験はあると思います。
そのため僕は、なるべく作業を分割するように心がけています!
2つの締め切りを設定しよう!
逆算のスケジューリングでは、目標を定めたらその締切日から逆算して、いつ頃なにをしたら良いか、計画していくことを説明しました。
しかし、計画を立てていても、「最初は締め切りまでに余裕があったのに、気づいたら締切りギリギリになってしまった…」という経験はよくあることだと思います。
そこで、僕は「2つの締め切り」を設定するようにしています。
「この作業をいつまでに終わらせる」という終了デッドラインだけではなく、
「この作業をいつから始める」という開始デッドラインを設定するのです。
その開始デッドラインを決めることで、「取り掛かるのが遅くなってしまった…」という事態を避けることができます。
終了デットラインを決めるときには必ず開始デットラインをセットで決めておくようにしましょう!
たいていの人は「締め切り」と聞くと緊張し、ストレスを感じます。
終了デッドラインだけを設定していると、締め切り間近になって、にあたふたするだけでしょう。
しかし開始デッドラインを決めておけば、「あらかじめその日までに始めなければならない」という緊張感を持つことができます。
最終締切りの前の段階で もう1つ締切りを設定しておくことで、早い段階で自分の尻に火をつけることができるのです!
例えば、仕事でプレゼンの準備をする場合は、「この日までには最初の資料集めに取り掛かる」と決めておきます。
とりあえず期限どおりに、1番初めの作業に取りかかれば、この先何をすべきなのかもわかりやすくなり、最終締め切り前に何も作業できていないという事態を避けることができるのです。
何か目標を立てるときにはこの開始デッドラインと終了デッドライン有効に使っていきましょう!
第3段階:維持
さて、実行したら後は「維持」するのみです。
維持する段階も注意しなければならないことが2つあります。
1つ目は、「どんな時も目標から目をそらさない」こと。
2つ目は「臨界点に到達する挑戦を続ける」ということです。
目標から目をそらさない
目標を達成したいと考えているなら、よそ見はすることなく、「どうやって欲しいものを手に入れるか?」それだけを考えましょう。
目標を達成したければ、心配なことや、余計なことについてではなく目標を達成するための方法についてだけ考える時間を増やすのです。
例えば、マッチョになりたくて筋トレを始めたなら 「どうするのか?なにをするのか?」と目標だけに集中します。
筋トレを休んでしまったらとか、食べ放題に行きたいなとか、そんな余計なことを考えている場合ではありません。
常に目標だけを考える。
そうして目標を常に見据えていれば、目標を忘れたり、誘惑に振り回されたりすることもなく、目標に対して進み続けることができるでしょう。
アンテナは高く
また、目標を常に考えているということには、他にもメリットがあります。
目標がはっきりしていて常にそのことについて考え続けていると、アンテナを高くしておくことができ、目標に関連する情報が勝手に集まってきます。
人間は、ある目標に意識を集中すると、それに関係のある情報を勝手に集めてくるようになります。
これを「選択的注意集中」というそうです。
例えば、「英語を話せるようになりたい!」と思っていると、
英会話の動画や情報が目につきやすくなったり、街中の英語の会話が妙に耳に入ってきたりします。
意識しておくことで、情報を勝手に集めてくれるから、いいアイディアを思いつきやすくなります。
このように、目標のことを考える時間を増やし、選択的注意集中を上手に活用して目標達成のための情報を集めましょう!
臨界点に到達するまで挑戦を続ける
実行を開始したら、「臨界点に到達するまで」挑戦し続けましょう!
臨界点とは、もともとは科学の用語ですが、
この場合は「物事が一瞬で変化するある地点」のことをいいます。
例えば、ある塔が立っていたとします。
ここから一本ずつ釘を抜いていきますり
一本二本の釘を抜いただけでは、見た目に変化はないかもしれません。
でも実は、少しずつもろくなっていきます。
そのまま継続して一本ずつ釘を抜いていくと、ある一本を抜いた時、塔は遂に限界を迎えて急に崩れてしまう。
そのような感じです。
目標を達成する場合にも、同じようなことが起こります。
ほとんどの目標は、1日の挑戦で達成するのは難しいです。
しかし、挑戦を続けるうちに、「見えない変化」が水面下で起こっていることも多いものです。
だからこそ、諦めずに何度も努力し続ければ、ある時点で一気に結果が出る。
「臨界点に達成する時」が来ることがあるのです!
臨界点を目指して、諦めずに結果が来るまで挑戦し続けることが大切ですよ!
地道なチャレンジが上手くいかなくても、それは失敗ではなく、「臨界点に向けて一歩前進している途中」です。
挑戦は途中で諦めたら失敗に終わってしまいますが、臨界点に到達するまで諦めることなく続ければ、そこには成功の結果しかありません。
だからこそ簡単にへこたれずに、何度も何度も挑戦し続けることが大切であり、失敗を恐れずにどんどん挑戦していきましょう!
まとめ
こうやってみるとやりたいことを後回しにしないで、目標を達成するための方法には、たくさんの段階があり、いくつもの大事なことがあります。
ついつい後回しにしてしまうのは、生まれつきの意志の弱さが問題でないことが分かっていただけたと思います。
目標を達成するためには実行力は非常に大切です。
そのためには、「決心、実行、維持」の3つの段階を意識しながら、目標達成に向かって挑戦し続けていってほしいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
また別の記事でお会いしましょう!