『生活の質』と『健康寿命』
『クオリティ・オブ・ライフ』という言葉が浸透して随分経つような気がしています。
クオリティオブライフ(Quolity Of Life 略してQOLなんて言われます)とは、つまり「生活の質」のことです。
厚生労働省では、2002年に制定された健康増進法に基づき、健康日本21という方針を掲げています。ぜひ読者のみなさんも(本当に暇なときで良いので)「健康日本21」と検索して、厚労省のホームページを見てみてください。(笑)
ホームページにあるPDFを2つ見てみました。
「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」、「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針の全部改正について」という2つです。
どちらも文章だけで読むのが少し辛いと感じましたが、それぞれ「生活の質」というワードが3回ずつ出てきました。
QOLとは書いていませんが、つまりは「国民の生活の質の向上については、増進していきたい」という思いが少しはあるようです。
時代は空前の『健康ブーム』
また、時代は空前の「健康ブーム」です。
ヘルスケア産業の市場規模は2016年の約25兆円から2025年は約33兆円に成長すると試算されているようです。(経済産業省推計)
このように、今や健康というのは一大ブームになっていますし、国も後押ししているのが分かります。
しかし生活の質と一口に言っても具体的にはどういったことを指すのでしょうか?
僕は、「生活の質が良い=健康寿命が長いこと」だと考えています。
本記事をご覧になってくれているありがたい読者様におかれましては、健康についてご興味があり、健康に対する意識も高いと確信しております。
そんな読者様ですので、様々なご意見お持ちでしょうが、ひとまずこのテーマで本記事を執筆していきますね!
『平均寿命』と『健康寿命』
突然ですが日本人の平均寿命はご存じでしょうか?
男性で約80歳。女性で約87歳です。
昔からほぼ変わらないデータですね。
僕の友人は以前保険会社で営業をしていた経験があり、営業ツールとして平均寿命のデータは使っていました。
その頃から変わっていません。
ご存じの方も多いと思います。
では平均「健康寿命」はどうでしょうか?
健康寿命とは、「日常的・継続的な医療や介護に依存しないで、自力で生きることができる年齢のこと」です。
こちらは男性で約72歳、女性で約74歳となっています。
その差は男性で約9年、女性で約12年になります。
この期間は日常的な介護・介助を受けることが必要であったり、あるいは寝たきりになることが多いとされる期間になります。
こうなってしまうと、いくらお金と時間があっても、体が言うことを聞いてくれません。
やりたいことも満足にできないでしょう。
なので健康寿命を伸ばすことが、ひいては「QOLを上げること」につながります。
『健康寿命』を伸ばすためには?
では、健康寿命を伸ばすために何をすべきなのか?
本記事で取り上げることは下記の2点です。
①糖質を減らし、糖化を防ぐ
②タンパク質をしっかりと摂る
それではこれら2つを深掘りしていきます!
まずは『糖質』を減らす!
糖化とは、「体内の余分な糖質がタンパク質と結びつくこと」を言います。
結びついたものはAGEと言われる老化促進物質に変化してしまいます。
「若々しく、健康寿命を伸ばしたい!」という本記事において最悪のワード(老化促進)が出てしまいましたね。(笑)
とはいえ、糖質の摂りすぎは良くないことがすでになんとなく分かっていると思います。
体がすこやかになるお茶のCMでも「脂肪と糖に効く!」というのを売りにしています。
「糖化は体の焦げ」とも言われますので、できるだけ糖質は控えたいところではあります。
ですが、摂らな過ぎもまた良くありません。
糖質を極端にカットしすぎると疲れやすくなったり、集中力が欠けてしまったりします。
なので、何事もバランスですね。
疲れた時は甘いものが食べたくなりますし。(笑)
『タンパク質』は不足しがち!
反対にタンパク質については不足しがちです。
髪の毛や爪、肌も結局はタンパク質でできていますので、積極的に摂りたいものです。
タンパク質はあらゆる栄養素の土台となるものです。
医師の藤川徳美さんの書かれた「若さを保つ栄養メソッド」という書籍では度々たんぱく質の重要性が書かれており、著者のクリニックでは患者さんにサプリとプロテインを処方しているそうです。(もちろん医療機関です。フィットネスジムではありません)
健康ブームにあいまって、筋トレやフィットネスもとても流行していますし、「24時間営業のフィットネスコンビニ」というサービスができたりするなど、筋トレもまたブームとなっています。
芸能人の方でも筋トレにはまっている、もしくは筋肉をいかしたお笑い芸人の方など、目にすることがあるかと思います。
あの方々の肌、きれいだと思いませんか?(僕の勘違いでしょうか?)
彼らは日常的にタンパク質(プロテイン)を摂取しているので、なんだか見た目も若々しく、肌もきれいなのではないかと予想します。
パワーワード『抗酸化作用』
若々しく生きるために、健康寿命を伸ばしたい我々は「抗酸化作用」というワードは押さえておきたいです。
「抗酸化作用」とネットで検索すると1000万件以上のコンテンツがアンチエイジング、老化防止といったキーワードと共にヒットします。
抗酸化作用とは、「体が酸化しないように抑制する作用のこと」です。
体が酸化する(体の錆びとも言います)と、活性酸素が発生します。
「活性酸素はすべて悪!」というわけではありませんが、これが健康な細胞に結びつくことにより、様々な老化現象が引き起こされます。
その活性酸素による影響を抑えるために「抗酸化作用のある食品を摂取すること」が重要となります。
「老いる」と「老ける」は全然違う
みなさん、老いたくありませんよね?
いえ、老いることは仕方ないとして、「老けること」は嫌だと思います。
「老いる」と「老ける」。
字で書くと一緒ですが、全然違います。
楽しいと楽は違うと、甲本ヒロトさんも言っています。
貧乏は甘んじて受け入れるが、貧乏くさいのは嫌だと、何かの本で読んだ記憶がありますが、これに通じるところが、この「老い」にはあります。
話が逸れましたが、若々しく、体内の抗酸化を保つためには、食品によって補っていく必要があります。
抗酸化作用のある食品は下記になります。
リコピン:トマト、すいか、さくらんぼ等
ポリフェノール:カカオ、赤ワイン、ブルーベリー等
ビタミンE:ナッツ類、アボカド、ブロッコリー等
ビタミンC:じゃがいも、いちご、レモン等
イソフラボン:大豆、豆乳等
正直、上記に挙げたもの以外にもたくさんあります。
全てを気にして、全てを取り入れることは不可能だと思いますし、気にしすぎも体に良くありません。
自身の食生活と生活リズムと相談し、無理のない範囲で取り入れていけるとよいですね!
まとめ
今回の記事をまとめると
・生活の質(QOL)とは?
・時代は健康ブーム。国も後押ししている。
・平均寿命も大事だが、「健康寿命」にも注力をしましょう。
・糖化を防ぎ、タンパク質をしっかりと摂取しましょう。
・抗酸化作用のある食品を食事の中に取り入れましょう。
ということになるかと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
また別の記事でお会いしましょ〜う!