水分も摂りすぎると『毒』になる
『健康になるためには毎日2Lの水を飲みましょう』
『水はたくさん飲みましょう』という言葉を聞いたことはありませんか?
実際に実践している方も多々居られることでしょう。
本記事は水を飲んでいる方、これから実践していこうと思っている方へ「水の飲みすぎ」について警鐘を鳴らすものになっております。
あまり知られておりませんが、水の飲みすぎによって、むくみ、めまい、下痢、頭痛、不眠等が起こります。
では『水を1滴も飲まなければ良いのか?』というとそういうわけではありません。
水の正しい飲み方についてもご紹介しますので、一緒に見ていきましょう!
『摂りすぎ』とはどういうことか?
そもそも『水分の摂りすぎ』とはどういう状態なのでしょうか?
成人が食べ物や飲み物から摂取する1日の水分量は約2.5Lと言われています。
そして、体外へ排出する水分量も同じく2.5Lです。
体外へ排出する水分量を上回る水分を摂取した場合、排出されなかった水分は体内に留まってしまいます。
この必要量を摂取量が上回ってしまう状態が「水分の摂りすぎ」です。
『冷え』のせいで体調不良に!?
始めに話したとおり、水分を摂りすぎることで、むくみ、めまい、下痢、頭痛、不眠等の体調不良が起こります。
それは身体に水分が溜まることで起こる『冷え』が原因です。
身体が冷えることで血行が悪くなります。
血行が悪くなることで頭痛や腰痛などの体調不良を引き起こすのです。
まさに「水分の摂りすぎが病気をつくる」と言っても過言ではないでしょう。
冷えが『うつ病』の原因に!?
冷えが原因で様々な体調不良を引き起こしますが、精神的なものでは『うつ病』の原因にもなっています。
寒い地域では自殺死亡率が高いのですが、これは「うつ病を患う方が多いことが原因だ」と言われているのです。
幅広い病気の原因と考えられる「冷え」に気が付くにはどうしたらいいのでしょうか?
次から水分を摂りすぎ「冷え」に陥っているときの身体の反応について話していきます。
水分を摂りすぎてしまったときに起こる症状
体外に排出しきれなかった余分な水分を身体は外へ出そうと下痢・頻尿・くしゃみなどの症状を引き起こしたり、冷えてしまった身体を温めるために脈が速くなったりします。
それでも体内に残る水分が多い場合には、むくみやめまいなどの症状として現れます。
何事もバランスが大事ですが、水分量もまた摂りすぎは万病のもととなってしまいまので、注意が必要です!
『水分摂りすぎをやめよう!』の意識だけでは不十分
ここまで読んだ方はおそらく『水分を摂りすぎないようにしたら良いんだな』くらいに思われているでしょう。
しかし残念ながら、その考えだけでは不十分です。
水による体調不良から身体を守るためには、「摂取した水分を細胞の内側へ入れること」を意識する必要があります。
先に話した症状は全て「水分が細胞の外にあるため」起こるものです。
「水分を細胞内に入れる」ということを意識しなければ、水分の摂取量を減らしても細胞の外側に水分が溜まってしまうため体調不良を引き起こすことに変わりありません。
それではどうしたら細胞の中に水分を入れることができるのか考えていきましょう!
細胞の中に水分を入れる方法
細胞の中に水分を入れる方法を3つほど紹介していきます。
身体を温める
血液の中にある水分は細胞の中に入りやすくなっており、血流を良くすることでそれを促します。
また、「運動をしたり体を温める食品を食べること」でも身体を温め、血流を良くすることが出来ます。
『ネバネバした食品』を食べる
納豆やオクラなどのネバネバした食材には
細胞内に水分を送り、それを保持してくれる働きがあるのでおススメです。
『五苓散(ごれいさん)』という漢方を摂取する
この漢方には細胞の外にある水分を細胞内におくる効果があります。
五苓散はドラッグストアで購入することができます。
このように食品に気を付けたり、血流を良くするなど少し意識するだけで細胞に水分を入れることが可能なのです。
次は身体を温める食品の話をしていきます。
身体を温める飲み物
水分とうまく付き合っていくために必要なことは
・適度な水分を補給すること
・血流を良くし、細胞に水分を入れること
・余分な水分を体外に排出すること
これらが大切なことでした。
飲み物を選ぶ基準を少し見直すだけで、この3つの作用の恩恵を受けることができます。
選ぶ基準はもちろん、「身体の温まる物」「利尿作用がある物」になります。
本記事では紅茶をオススメします!
紅茶にはカフェイン、カテキン、テアニンが含まれております。
それぞれの効果を見ていきましょう。
カフェイン→効果:血流促進。利尿効果。
カテキン→免疫力を強める。老化を抑える抗酸化作用。
テアニン→利尿作用。リラックス効果。
これらは、欲しい作用がすべて入っているとともに、老化を抑えたり免疫力を高めたりと+αの作用も持ち合わせています。
これはとても嬉しいですね。
「コーヒー」や「緑茶」ではダメ?
カフェインやカテキンはコーヒーや緑茶にも含まれていますが
本記事では『体を冷やす性質がある』とされていてオススメしません。
しかし、『紅茶が飲めない』『どうしてもコーヒーが飲みたい』などもあるかもしれません。
そんな場合は身体を温める作用のある食材を合わせてみましょう!
オススメの組み合わせ
どうしてもコーヒーや緑茶が飲みたい方へオススメの組み合わせはこちらです。
コーヒー+シナモン
緑茶+梅干し
どれも合わせることで身体を温めることが出来ます。
欲しい作用を網羅していた紅茶には最強の組み合わせが存在します。
生姜紅茶と呼ばれるもので、熱い紅茶+すりおろし生姜+はちみつで作ることが出来ます。
生姜には身体を温める作用があるためこれを合わせることで、さらに健康効果を高めることが出来るのです。
組み合わせてより効率的に水分を摂取していきましょう。
身体を温める食品を積極的に食べよう!
飲み物だけでなく食品にも注目してみましょう。
身体を温め、利尿作用があるとよいのは食べ物でも同じです。
本記事では、小豆、ごぼう、山芋が紹介します。
それぞれを細かく見てみましょう。
小豆にはポリフェノールの1種である、サファリンという成分が含まれています。
また、赤小豆(せきしょうず)と呼ばれる漢方もあり
これは心臓病や肝臓病、むくみに効くものです。
つまり、普段から「あんこ」の入っている和菓子を食べると良いでしょう。
次にごぼうですが、ごぼうにも欲しい効果がすべて詰まっています。
身体を温めてくれることはもちろん、利尿作用もあります。
さらに食物繊維も豊富なため腸の調子を整えてくれます。
「ごぼう」も積極的に摂取すると良いでしょう。
最後に山芋です。
山芋は先に話したねばねば系の食材に該当します。
すなわち、細胞の内に水分を取り込む効果がある食材という事です。
腎臓の動きを良くし尿の量を増やすことも出来るため、水分の排出にも役立ちます。
この3種類も意識して食べることで水分を排出しやすい環境になるため体調も整いやすくなるでしょう。
食べ物で『発汗作用』を促す
ここまで尿で体外へ水分を排出するため、利尿作用のある食べ物を見てきましたが
それに加えて発汗作用のある食べ物を摂取することで抜かりなく水分を排出することができるでしょう。
本記事では、七味唐辛子を発汗作用のある食べ物として紹介します!
辛み成分であるカプサイシンに血行促進や発汗を促す効果があるため
そばやうどんにかけて食べるのがオススメです。
また、薬味に生姜を合わせると水分排出のための最強の食べ物にすることが出来ます。
カプサイシンが入っているのは七味唐辛子だけではありません。
イタリアンに合うタバスコにも同じ成分が入っています。
料理に合わせて辛みを加え、発汗作用を促していきましょう!
発汗作用は『辛み』以外にも入っている
辛いもの以外にも実は発汗作用が含まれている食べ物があります。
それはニラやニンニクです。
これらには硫黄化合物という成分が含まれており、カプサイシンと同様に血行促進効果があります。
強力な利尿作用もあるのでこちらも積極的に食べていきましょう。
『下半身』の筋トレをしよう
健康に欠かせない運動は「水分を体外へ出す」という今回の目的に対しても有効です。
筋肉を動かして血行が良くし、体温を上げることで汗をかくことができます。
では、なぜ「下半身」の筋肉にこだわる必要があるのでしょうか?
まず男性の場合、体重の約45%を筋肉が占めています。
その45%の中の約70%は腰よりも下に存在する筋肉なのです。
効率よく筋肉量を増やすのなら、この筋肉の大半を占める「下半身を鍛えない」という選択肢はないという事です。
下半身の筋肉を鍛えることで、尿を作っている腎臓の血行が良くなります。
すると尿の生成が多くなり、必然的に排せつ量も多くなります。
下半身の筋トレもまた大切な役割を手助けしてくれることがわかります。
筋トレで大事なことは『無理をしない』
筋トレは「長く続けること」が大切です。
普段運動していない人が『毎日スクワットを100回やるぞ!』と意気込んでいったい何日続けられるでしょうか?
おそらくほとんどの人は途中で嫌になってしまい、せっかく始めた筋トレをやめてしまう事でしょう。
もう一度言いますが、筋トレは長く続ける事が大切なのです。
スクワットなら1回10セット×3セット程度からスタートし、徐々に回数を増やしていくのが良いでしょう。
もちろん休憩を取りながらで大丈夫です。
これなら続けられそうな気がしてきたのではないでしょうか?
オススメの運動は他にもあります。
筋トレに辛さを感じてしまう方はウォーキングお試してみてください。
言ってしまえば「外に出て歩く」それだけで下半身を鍛えることができます。
ちょっと散歩に行く。
いつも電車に乗っているところを歩きにしてみる。
もしかしたら『意識していなかっただけですでに筋トレをしていた!』という方もいるかもしれませんね。
自分に合った継続しやすいものを行っていきましょう!
湯船に浸かろう!
みなさんは毎日ゆっくり湯船に浸かっているでしょうか?
忙しい現代人には「ゆっくり」なんて余裕はないかもしれませんね。
湯船に浸かることにはメリットがあります。
湯船に入ることで「全身が水圧を受け、血管やリンパ管が圧迫されることで血行が良くなり代謝が活発になる」のです。
これによりたくさんの汗をかくことができるうえ、腎臓の血行も良くなるため排尿も促してくれます。
またサウナには入浴同様に血行促進効果があるとともに、大量の汗をかくことが出来ます。
どちらも水分を体外へ出すのにおススメですが、心臓の弱い方は負担が大きいので十分注意してください。
まとめ
今回は「水分の摂りすぎが病気をつくる」をもとに、症状や水分の摂りすぎにならないために実践できることについてお話しました。
「水分を溜め込まないこと」はもちろん大切ですが、同じく「水分を適切に摂ること」も身体がバランスを保つうえで重要なことです。
無理せず健康になるために、ぜひこの記事を役立ててみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
また別の記事でお会いしましょ〜う!