『糖質制限』は本当に安全か?
糖質を過剰に摂りすぎてしまうと血糖値が上がってしまい、動脈硬化や脳梗塞などになるリスクが高まってしまいます。
このように「糖質の過剰摂取」について問題は、世間一般的にも広まっていますよね。
では、糖質を制限する場合は?
コチラも過度に糖質を制限してしまうと脱水症状になってしまいます。
そんなことから『糖質制限ダイエットは危なそう、本当に良いものなのか?』と疑念が出る人がいるかも知れません。
でも、安心してください!
どのダイエットにおいても過度な制限や過剰摂取は体に悪い影響が出ます。
しかしながら、「適切な方法」でダイエットをすると、安全に体を絞ることができるのです!
そこで今回は、「ケトジェニックダイエット(※)(以下.ケトジェニック)」や「低脂質ダイエット(以下.低脂質)」に関して詳しく説明していきます。
(※ケトジェニック・・・高脂質・高タンパク質・超低糖質のダイエット方法)
ケトジェニックの健康リスク
まずはケトジェニック(糖質制限)をした際の健康リスクについてです。
こちらに関して結論から言うと、「過度な糖質制限をしなければ健康的に痩せること」ができます。
糖質制限でよく勘違いされがちなのが、『糖質制限だからといって、野菜を食べてはいけないわけではない』ということです。
糖質制限では糖分の代わりに脂肪をエネルギーとするため、野菜ではなく脂肪が多く含まれているお肉を摂らなければいけなくなります。
ただ、お肉をたくさん食べると、「腸内環境が悪化しそうで不安…」と考える人が多いと思います。
しかし、この認識は間違いです。
確かに野菜にも糖質は含まれていますが、
レタスやキャベツなどの葉っぱ系の野菜に含まれている糖質は、みなさんが無視しても問題のないぐらいの量しか入っていません。
なので、糖質制限中でも葉っぱ系の野菜に関しては食べても問題はありません。
葉っぱ系の野菜以外の低糖質の食材では、『ナッツ、アボカド、サプリメント』でも簡単に繊維質を摂ることができます!
コレステロールと飽和脂肪酸
先ほど、糖質制限の際は「糖分ではなく脂肪をエネルギーにすること」を説明しました。
脂肪をエネルギー源にするためにお肉を食べる必要があるのですが、
お肉を食べ続けると飽和脂肪酸やコレステロールが増えてきて、
「将来的に動脈硬化や循環器系のトラブルに発展するんじゃないか?」と思うかもしれません。
しかし、結論から言いますと飽和脂肪をとっても問題はありません。
『飽和脂肪酸』とは?
飽和脂肪酸とは、「肥満や生活習慣病に繋がるリスクのある脂肪酸」のことを言います。
人間の体にはもともと体内で作られるコレステロールが1〜2gくらいあります。
1個の卵のコレステロールが約300mgぐらいなので、
イメージとしては約3個分の卵を体内で作っていることになるので、
知らない間に体には負担がかかっているんですね…。
この余計な作業をなくすためには、「体内で作るコレステロールを外から摂ることによって補う」ことが必要です。
すると、「卵3個分のコレステロールを作る」という余計な作業がなくなり、体が楽になります。
また、最近の研究で「お肉に含まれる飽和脂肪(肉、牛乳、バターなどに含まれる食材)は特に心臓血管系疾患を増やすわけではない」という結果が出ました。
なので、必要以上にお肉を怖がる必要はないかと。
体内の酸性化
脂肪の合成や分解の働きを持っているケトン体はお肉を食べると増えてきます。
しかし、そのケトン体が体内で酸性化すると腎臓が悪化することがあります。
それはちょっと嫌ですよね。(笑)
でも、その悪いイメージであるケトン体をエネルギーとして利用すれば、その不安はなくなります。
『ケトーシス』に入ろう!
ケトン体をエネルギーとして使うことを『ケトーシス』と言います。
これには個人差がありますが、正しいトレーニングをしていくと早い人では、
3日前後で効果が出てきて、それを継続すると糖尿病や腎臓悪化のリスクを防ぐことができます。
頭痛・寒気・めまい
ケトジェニックダイエットは糖質を抑えたダイエットのため、
低血糖になり『頭痛、寒気、めまい』などの体調不良になる人がいます。
こちらの改善策としては、「少しづつ糖質を減らして脂質をだんだん増やしていくこと」で、
低血糖などを抑えられ体調不良になりづらくなります。
ダイエットを始めたばかりの人は早く体に効果を出したい思いが先行してしまい、過剰な糖質制限を行ってしまいます。
そのため糖質制限で起こる体調不良の原因の多くは低血糖によるものです。
糖質をずっと摂っている人は糖質をエネルギーにするのに慣れているので、
過剰に糖質を制限をしてしまうとその変化に体がついていけず、
ビタミンなども足りない状態にもなってしまうので低血糖になりやすいです。
そのためいきなり糖質制限をするのではなく、
少しづつ糖質を減らして脂肪をだんだん増やしていくことが、低血糖などを抑えるコツですね。
つりやすくなる、痙攣する
糖質制限をしていると、乳製品(ヨーグルト、チーズなど)を多く食べる人がいるのですが、
実はこの乳製品は「足がつりやすく、痙攣しやすい原因」になります。
もちろん乳製品はカルシウムが多く含まれているので体には良いのですが、
その逆で、マグネシウムは少ししか含まれていないので体に悪い効果が出ます。
なので『水分をしっかり摂り、マグネシウムが不足しないようにする』ことが大切になります。
マグネシウムが多く含まれている食材は、『海藻類、バナナ(少し糖質あり)、葉っぱ類の野菜、ナッツ』などがあります。
その中でも特にオススメなのがナッツです。
ナッツは低糖質のため糖質制限ができるだけでなく、
マグネシウムも多く含まれているので、紹介した食材の中でも特にオススメです。
筋肉量・筋力の低下
ケトジェニックダイエットで糖質制限をしている人で筋肉量の低下を覚えたら、
『100%脂肪の摂取量が足りないので食事の見直し』をしてみましょう!
ケトジェニックだからといってトータルのカロリーを一気に減らすのではなく、
「脂肪をある程度確保すること」が大切ですよ!
帯状疱疹・湿疹
ケトジェニックダイエットをしてるときに、
帯状疱疹や湿疹の症状が出た際の原因と対処方法を紹介します。
対処方法を説明する前に、2つの症状について簡単に説明します。
・帯状疱疹・・体に痛みが出たり、赤い斑点や水ぶくれが帯状に発生すること。
・湿疹・・・・皮膚の表面に炎症が起きること。
正直、これらの症状はケトジェニックダイエットが原因であることは、
医学的にも研究結果が出ていないのでわからないのが実態です。
しかし、これらの症状が出る場合はストレスが原因であるとされているので、
『ストレスを避けること、ビタミンD不足を防ぐ』ことが大切になってきます。
リバウンドしにくいダイエット
『リバウンドしにくい』を目的とするなら、
『ケトジェニックダイエットはリバウンドしにくい』です。
ケトジェニックダイエットをしたのにリバウンドした人は、
『中途半端な食事制限』を行ったことが主な原因なのですが、
過剰な制限をしない程度の食事を心がけましょう!
ケトジェニックダイエットに向いていない人
単刀直入に、お米が大好きな人にはケトジェニックダイエットは向いていません。(笑)
しかし、「お米は好きだが本気で自分の体を変えたい!」という人は、
数週間我慢するだけでも必ず変わりますので、ぜひ挑戦してみてください!
【まとめ】
★健康リスク
・過度な糖質制限をしなければ健康的に痩せられる。
・糖質制限だからといって、野菜を食べてはいけないわけではない。
・低糖質の食材は、『葉っぱ系の野菜、ナッツ、アボカド、サプリメント』。
★コレステロール飽和脂肪酸
・飽和脂肪酸を摂っても問題はない。
・心臓血管系疾患を増やすわけではないという結果が出ている。
★体内の酸性化
・ケトン体をエネルギーにすれば糖尿病や腎臓悪化のリスクを防ぐことができる。
★頭痛・寒気・めまい
・少しづつ糖質を減らして脂肪をだんだん増やしていくことで、低血糖などを抑えられ体調不良になりづらくなる
★つりやすくなる、痙攣する
・『水分をしっかり摂り、マグネシウムが不足しないようにする』ことが大切。
・食材は『海藻類、バナナ(少し糖質あり)、葉っぱ類の野菜、ナッツ』で、
特にナッツがオススメ。
★筋肉量・筋力の低下
・筋肉量の低下を覚えたら『100%脂肪の摂取量が足りない』ので食事の見直し。
★帯状疱疹・湿疹
・『ストレスを避けること、ビタミンD不足を防ぐ』ことが大切になってきます。
★リバウンド
・ケトジェニックダイエットはリバウンドしにくい。
・過剰な制限をしない程度の食事を心がけましょう!
★ケトジェニックダイエットに向いていない人
・お米が大好きな人にはケトジェニックダイエットは向いていません。(笑)