“わたし、ハッキリ言ってデブでした。
背丈は普通の女性と変わらないのですが、問題は下半身の肉付きです。
お尻も大きく、太もももむちむちで、とても悩んでいました。
スキニーパンツなんて全然似合いません。
主人にも馬鹿にされ、もうスキニーパンツは二度と履かないと誓ったくらいです。
学生のころは痩せていて、脚も細かったのですが、結婚してからどんどん変わっていきました。
仕事をしているため、帰りは遅くなり、夜中に夕食を食べたり、運動もほぼしていませんでした。
どうせちょっと走ればまた元に戻るから、と食事の内容も、唐揚げやとんかつなど、絶対深夜に食べてはいけないメニューを平気で平らげていました。
もちろん、野菜や果物なんて全然食べていません。こうなったら、デブになるのにさほど時間はかかりませんでした。
主人もわりとぽっちゃりしていて、二人してブクブク太って行ったのです。
そして、仕事を始めて一年程で、就職前のプラス7キロまで太ってしまったのです。
ダイエットのきっかけは、主人の実家に帰省した時のこと。
「〇〇さん、太ったわね!」と義母にズバッと言われてしまい、かなりのショックを受けました。
まあ、太ったのは事実なんですけど。
主人もこのまま太り続けては、体調の面も心配があると義母にこっぴどく言われ、メタボ対策としてダイエットを決めました。
運動はもともとキライではないのですが、何となくせずにここまで来てしまいました。
そこで、あえて自転車を利用して、ダイエットしてみようと思ったのです。
わたしは、通勤するのに、バス含めおよそ30分くらいかけて移動していました。
バスのルートが遠回りしているため、直線距離よりもかなり時間のかかる移動をしていました。
距離はおよそ4キロ。
坂もあるので、お尻や太ももの筋力トレーニングにはちょうど良いかなと思います。
これを自転車で通勤すれば、ダイエットにもなるし、通勤時間も短縮できるのではと考えました。
主人の職場も近くなので、一緒に自転車通勤ダイエットしようと決めました。
主人と二人で決めたのは、雨の日や天候の悪日は、潔くバスに乗って通勤すること。
食事は揚げ物、丼もの、洋食は控え、和食にすること。
飲み物は、ジュースや缶コーヒーなど糖類の入ったものはNG、無糖のお茶かミネラルウォーターにすること。
など、約束事を決めました。
無理はせず、お付き合いでの飲み食いは楽しもう、というやや甘い感じのルールですが。二人で取り組もうと決意したのです。
初日は、自転車に久しぶりに乗ったのもあり、出勤だけでとても疲れました。
しかし、朝から身体をしっかりと動かしたせいか、頭の回転も良くなり、仕事もテキパキ進みました。
昼食は手作りのお弁当で、内容は煮物や蒸し物など、ヘルシーで栄養のあるものを詰めました。
主人のお弁当も同じ内容です。
帰りは、ゆっくりと無理をせずに自転車をこぎました。
走っていると、普段見つけられなかったような隠れ家的なカフェや、美容院を見つけられたりします。
毎日新鮮な発見があり、それがとても楽しいです。
そして、1か月もするとだいぶ慣れてきました。
筋肉痛に悩まされた時期もありましたが、ひと月経つと、身体も適応してくるものですね。
1か月を過ぎた時点では、体重はそんなに変わりませんでした。
マイナス2キロくらいです。
でも、脚のむくみや無駄な肉が少し取れたかなと思います。
以前は、冷え性に悩まされていたのですが、この頃はだんだんとそれも気にならなくなっていました。
職場に着いてからも、足先はポカポカしたままで、逆に身体が熱いと感じるくらい。
こんな生活を半年くらい続けると、さすがに引き締まってきます。
脚はすっかり筋肉が付き、スラッとしてきました。そして、体重もマイナス5キロに。
スローペースな痩せ方だとは思いますが、その分リバウンドの心配もないかなと思います。
脂肪が筋肉に変わってきたという実感があります。
食事に関しても、無理なく続けられています。
たまに甘いスイーツが欲しくなる時もありますが、そんな時は我慢せずに、食べちゃってます。
その分、次の食事はストイックに減らすなどしてバランスを取ることも忘れずに行っています。
やはり、ダイエットの大敵はストレスなんじゃないかなと思います。
ストレスを感じては途中で挫折してしまうし、身体に良い影響ありませんものね。
少し甘いくらいのルールを決めておいた方が、ラクに無理なく痩せられるのかな、と感じました。
一緒に自転車で通勤していた主人も、マイナス7キロに。こんなに体重が減ると、別人のようですよね。
昔のジーンズや服が着られるようになり、本人も嬉しいみたいです。
主人は私よりも頑張っているようで、こっそり筋トレしているらしいです。
そのせいか、腹筋も割れ初め、かなり良い身体に仕上がってきています。
主人に馬鹿にされていたスキニーパンツ、今では余裕で履けちゃいます。
主人にも、似合うってやっと言われました。”
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