1日3食をやめよう!
「1日3食をやめる」
この言葉を聞いて、どう感じたでしょうか?
決して、
「ダイエットのために食事を制限しましょう」
というわけではありません。
「カロリーオーバーなのに実は栄養が足りていない」現代の日本人の食生活を、
「食事回数を減らしながら、より質の高い食事へと変えていくべきである」という内容となっています。
食べる回数が減れば、栄養を取れているかということも今まで以上に重要な課題になりますよね。
この本では、「どうして1日3食をやめるべきなのか?」
そして「どんなものを食べるべきなのか?」を詳しく解説していきます!
1日3食は万病のもと
「健康であること」は、現代人にとってはいたって普通のことかもしれません。
しかし、健康とは医者や医学によって与えられるものではなく、「自分の生活習慣の積み重ね」の上に成り立っているのです。
その習慣のなかでも『食事』は日々欠かさず行っていることですので、僕たちの健康を大きく左右することになります。
病気を防ぐ
食べ過ぎによって様々な病気になってしまうことは、今までの人類の歴史と照らし合わせても疑いようがありません。
食べ過ぎを防ぐことで、老化・糖尿病・脳卒中・脂質異常症・高血圧・肥満。
大きく言うと、「生活習慣病、花粉症などのアレルギー、がんなどの疾患」を防げるようになります。
つまるところ、「1日3食をやめることで、健康で長生きできる」ということなのです。
食べ過ぎると内臓が『老化』する
では、なぜ食べ過ぎるとさまざまな病気の原因となってしまうのか?
それは、食べ過ぎると「内臓が働きすぎてどんどん老化してしまうから」です。
僕たちは、「食べること」でエネルギーや栄養を摂取しています。
その際に、消化や吸収といった働きをします。
これが実は消化器官にとって大変な作業であり、食べ過ぎることで長時間稼働することになります。
残業が多い状態とでも例えると、自分の内臓がかわいそうになりますね。(笑)
こうして、どんどん内臓は疲れて老化していくのです。
同時に、食べ過ぎによって『活性酸素』が大量生産されることもダメージになります。
活性酸素とは、体内で食べたものを栄養素やエネルギーに変える際に発生する代謝物質のことです。
活性酸素は人間の体をサビさせます。
大量生産されると除去が追い付かなくなり、溜まっていって病気を招いてしまうのです。
『飢餓状態』が本来の姿
実は全ての生き物の体は、『飢餓』を前提にできています。
人間も例外ではありません。
多少食べることが出来なくても、溜め込んでいる体内エネルギーが生命維持のために働いてくれます。
これが本来の現象であって、体に無理をさせることになるわけではありません。
よって現代の食生活だと摂取量が多すぎて、体が対処できないのです。
そして、食べ過ぎることによって起こる不調にも対処できるはずがありませんよね。
このように健康を保つためには、消化・吸収で体を疲れさせないこと!
少しくらい飢えても平気!
必要最低限の摂取量で十分なので、病気を引き起こさないためにも「1日3食は多すぎる」と認識しましょう。
カロリーオーバーなのに栄養失調
今の時代、いつでもどこでも食べたいときにすぐ食べられる環境が整っていて、とても便利ですよね。
そして、食べることは『娯楽』にもなっています。
人気のお店での食事や新たなおいしいレシピの発見など、生きるためだけではなく「楽しみ」になっているのです。
しかし、その食事が「病気を引き起こす要因」となっているというのも事実です。
なぜなら日本をはじめ先進国の人々は、「カロリーオーバーなのに栄養が足りていないから」です。
今のままの1日3食では、健康を保っていけないのです。
カロリー的には食べ過ぎているのに栄養が足りていない食生活を送ることで、隠れ栄養失調状態になってしまっているかもしれません。
実は栄養が取れていない
ではなぜ、食べているのに栄養失調になるのでしょうか?
それは、中身のないものばかり食べているから!
そんなスカスカな食べ物、言われるまでもなく連想されるのが、ジャンクフードです。
食品添加物が多く含まれるファストフードやお菓子が世の中に溢れています。
そして更には出来合いのお弁当やお惣菜も、栄養がほとんど含まれていないのです。
これらが、現代の僕たちを、カロリーオーバーなのに栄養失調状態にしている原因と言えるでしょう。
肉や魚が入っていてもダメ?
このような食べ物のところどころに「肉や魚が使われているので、多少は栄養がとれているのでは?」と思いながら食べているのかもしれません。
ですが、それは大きな間違いなのです。
ハンバーガーや出来合いお弁当などに使われている素材の大半は、僕たちの体にとって不要なもの=毒で占められていますので、栄養はほとんど望めません。
また、ジャンクフード以外にもスカスカな食べ物があります。
それは「精製されたもの」。
これは、僕たちの食生活で見ることが多くあります。
砂糖や食パン、パスタ・ラーメンなどの麺類、小麦粉などの白い粉類も、実はただの糖質の塊で非常に栄養価が低いです。
さらには、大事な栄養源であるはずの野菜の栄養価が低下していることも近年の残念な傾向です。
悪循環が生まれる
こうして栄養が足りていない状態になると、僕たちの体はもっと食べ物を求めるようになってしまいます。
脳が「栄養が足りないから、もっと食べてくれ」と働くのです。
そんな脳の指令に従って、僕たちは食事量を増やしたり、間食をしたりします。
でも、いくら食べても食事の内容が変わらなければ、栄養は足りないままです。
こうして、「カロリーオーバーなのに栄養失調」という状態に陥っていくのです。
1日1食でもいい!
僕たちが1日3食食べている理由。
それはとても単純な話で、「すぐに食べられる環境があって、おいしいもので世の中溢れかえっているから」です。
現代人は、脳の指令に従って必要以上に食べてしまっているといえます。
そして先に書いたとおり、内臓は食べ過ぎによる過剰労働状態です。
実は内臓にとっては、1日に1回の食事量で十分フル稼働にあたるのです。
ですから、本当に栄養のあるものを食べるのであれば、大人は1日1食でも十分なのです!
日本人にオススメの『食材』とは何か?
本当に栄養のあるものを食べるのであればという条件付きの1日1食ですが、ただ食べる量を減らすだけでは、ますます栄養失調になってしまいます。
では、日本人におすすめの食事は何なのでしょうか?
日本人におすすめの食事は玄米ご飯と味噌汁といった雑食です。
体に良い色々なものを食べることが、重要です。
肉も魚も野菜も、質の良いものを自分で選んで食べるのです。
その雑食をベースに、良いものを選ぶ条件は、
① 季節ものを食べる
② 風土ものを食べる
③ 丸ごと食べる
の3点です。
1つずつ詳しく解説していきますね!
① 季節ものを食べる
① 季節ものを食べることとは、「夏にキュウリやトマト、ナスなど夏野菜を、冬には白菜や大根、ホウレン草など、季節に合った野菜を食べるということ」です。
これには、旬を味わう以上に、毒をできる限り取り込まないということが見込まれます。
季節ものの野菜はその季節に育ちやすいような仕組みになっているので、過剰な化学肥料や農薬(=毒)を避けることができます。
反対に無理やり季節に抗って作られた野菜は、化学肥料や農薬が多く使用されることになります。
「自然に反する方法には、自然に反する毒がある」というわけです。
ですから僕たちは積極的に季節ものを食べるべきなのです!
② 風土に合ったもの
② 風土に合ったものというのは、「日本人なら日本で育った作物を食べる」ということ。
その土地に住んでいる自分の体を作るのに適しているのは、その土地で育った作物であるということです。
今では世界中のいろいろな作物が日本でも作られていますので選定しにくいですが、「和野菜」をキーワードにするとよいでしょう。
和食に限定するわけではなく、和野菜を使った料理というと献立の幅が広がりますね。
③ 丸ごと食べる
③ 丸ごと食べるというのは、『ホールフード』と言われる考え方です。
例えば玄米などは最たるもので、外皮にこそビタミンやミネラルといった栄養素が多く含まれているので、「外側を取り除かずそのまま食べることが体にとても良い」という考えです。
そう考えると、白米は大切な栄養素がなくなってしまった「ただの糖質のかたまり」ということになります。
同じく他の穀類も同様です。
小麦から精製された「小麦粉」からできるパンやパスタなども栄養のない糖質のかたまりに過ぎません。
白い穀類は全面的に避けて間違いないでしょう。
その代わりに、玄米同様に「茶色い炭水化物が体に良い」と覚えておいてください。
ブラウンフラワー(小麦粉)やブラウンブレッド、ブラウンパスタ(全粒粉パスタ)などがおすすめです。
加えて、原料の小麦が遺伝子組み換えでないこと、農薬を使っていないことも、気にすると更に良いでしょう。
具体例
これまでに説明した食べ物に、実際何が当てはまるのかというと、
① 玄米と辛い味噌汁
② 発酵食品
③ 無農薬の「玄米」「古代米」
④ 野菜は自然に作られたもの/魚・肉は自然に育てられたもの
⑤ 調味料は「昔ながらの製法」
⑥ 油は「圧搾一番搾り」
となります。
これらを意識しながら、食材を選ぶと良いでしょう!
毒にまみれるよりも将来の健康を!
このように、本当に栄養がある食べ物を用意するとなると、いくらネットが発達した便利な世の中であっても大変ですよね。
確かに、時間もお金もかかってしまいます。
しかし、「未来の健康を、今の自分の食事内容が左右する」と考えるのはどうでしょうか?
体に良くないものを摂取し続けて病気になった場合、治療のために医療費が必要になってきます。
それはおそらく、食材を良いものに切り替える以上に大きな金額でしょう。
また、本当に栄養を1食で取れるならば、本来残りの2食に使っていた食費をその1食につぎ込むことができます。
1日3食から2食に減らすだけでも今までの1.5倍の食費をかけられます。
「将来使う医療費の代わりに、健康を保つために今自分のために使うことができるか?」
すべては自分次第なのです!
最後までお読みいただきありがとうございます。
また別の記事でお会いしましょう!