チーズがまさかの超健康食品だった…!
そのまま食べても、ドリアに、ピザ、ワインのお供にも、おいしい『チーズ』
でも、食べ過ぎると太りそう、カロリー高そう、脂肪分多そう、乳製品だしなんだか…..。
と、食べるのを控えている人も多いのではないでしょうか?
しかし!
よく考えてみるとチーズは、健康食品の代表である納豆やキムチなどと同じ『発酵食品』です!
カロリーが高そうで敬遠しがちなチーズですが、食べる量に気を配るとむしろとっても体に良い事が様々な研究によってわかったのです!
本記事では、そんなチーズについて、1日に食べる上限についてもお伝えします。
それでは「むしろ体にいいチーズ」のお話をしていきます。
どうして『チーズ』は体に良いのか?
チーズが体に良いと考えられる大きな理由の1つは、意外にも「お腹の調子を整える」というところにあります。
チーズがお腹の調子?どうして?と思われるかもしれません。
でも考えてみますと、チーズは納豆やキムチなどと同じ発酵食品です。
発酵食品・・・なんだか聞いただけで体によさそうな気がしますよね。(笑)
発酵食品は「科学が認めた唯一のスーパーフード」なんていう人もいるくらい優秀な食品です。
キヌアなど世間には注目されているスーパーフードがたくさんありますが、
発酵食品こそ優秀なスーパーフードなのは多くの研究結果からも間違いありません。
それでは具体的にチーズについて発表されているデータについてご紹介していきます!
データ①:チーズを食べると『腸内環境』が良くなっていた
コペンハーゲン大学の研究によりますと
15人の健康な人たちに、3パターンの食事を14日間摂ってもらいます。
パターン1;牛乳が多めの食事
パターン2;チーズが多めの食事
パターン3;乳製品なしの食事
これらの食事を毎日摂ってもらって、この3パターンの人たちの尿や便などから腸内環境を見てみました。
もし、乳製品が体に良くないのであれば、最後の「乳製品なしの食事」をしていた人が1番健康になっているのではないかと思われます。
しかし!
「パターン2のチーズを多めに食べていた人たちの腸内環境が一番良かった。」
という結果になったのです!
パターン2のチーズを多めに食べていた人たちの、『短鎖脂肪酸(SCFA)』が増加していたのです。
短鎖脂肪酸とは、「人間の体やメンタルなどに良い影響を及ぼす腸内細菌が増えた時に増加する脂肪酸」です。
この体に良い脂肪酸がチーズを食べることによって上昇していたのです。
なので、「チーズはむしろ食べた方が腸内環境に良いのではないか」といえるデータだと思います。
データ②:長生きの秘密『フレンチ・パラドックス』もチーズが関係している!?
先ほどのコペンハーゲン大学の研究に関連したお話で、みなさんは「フレンチパラドックス」をご存じですか?
フレンチパラドックスとは、簡単にいうと
「フランス人はチーズやバターなどの乳脂肪や、肉類の摂取量が多い傾向にあるにもかかわらず、
他のヨーロッパ諸国に比べて動脈硬化の患者が少なく心臓病の死亡率も低い。」というものです。
不健康な生活をしているにもかかわらず、(不健康な生活をしている割には)なぜ動脈硬化が少なく心臓病の死亡率も低いの?
もしかしたらその理由の一つはチーズを沢山食べているからじゃないの?
などと言われはじめています。
人間に有用な腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸(SCFA)ですが、
これは「腸内のバリアに穴が開いてしまうことも防いでくれる」といわれています。
ですので、チーズを食べて短鎖脂肪酸が増加すれば腸内の環境の改善が大いに見込めます!
データ③:悪玉コレステロールは上がらない
チーズが腸内環境にすっごく良い食べ物であるとは理解できたものの、
やはり気になるのは『カロリー』ですよね。(笑)
特に、脂肪酸の多い食事は「心疾患のリスク」が上がると言われています。
そこで、レギンス大学の2016年のレビュー論文で、『乳製品と心疾患のリスク』を調べているのでご紹介したいと思います。
今までは、
「牛乳などの乳製品は脂肪分が多いので、乳製品を食べると悪玉コレステロールと言われている」
「LDLコレステロールが上昇し、心疾患のリスクも上がる」と思われていました。
しかしこの論文によりますと、LDLは上がらず、心疾患のリスクも上がらなかった、という結果が出たそうです。
しかし例外があります。
同じ乳製品でも、残念ながらバターだけは駄目でした。(笑)
「バターは食べることにより、LDL(悪玉コレステロール)の値が上がる可能性があり、心臓には悪いのではないか?」という結果でした…。
データ④:チーズで『心疾患のリスク』が減る?
さらに、牛乳に関しては「体に良い」というデータや「飲み過ぎると良くない」というデータなどあり、正直、賛否両論のところがあります。
それではチーズについてはどうでしょう?
チーズだけは「食べるほど心疾患のリスクが減る」という、若干怪しめのデータも報告されています。(笑)
「1日145gのチーズを毎日食べてもらって、チーズが体にどのような影響を与えるか、チーズによって体はどう変化するの?」と調べたデータがあります。
それによりますと、チーズを食べることにより
「メタボのリスクが19%低下」し、
さらに、善玉コレステロールである「HDLコレステロールの低下リスクが13%低下した」という結果でした。
つまり、HDLコレステロールの低下リスクが低下した、ということは善玉コレステロールが「減りにくい」という結果だったのです。
さらに悪玉コレステロールである「LDLコレステロールは6.5%低下した」という結果でした。
同じ乳製品でもぜんぜん違いますね。
チーズはコレステロールが高そう、脂肪が多そう、と悪者扱いされることが多い印象ですが、この結果を見ていますとチーズは悪くないと言えるのではないでしょうか?
もちろん、いくら健康に良くても食べ過ぎたらカロリーオーバーになってしまうのでそこは注意しましょうね。(笑)
研究結果より少し少なめに、1日80〜100g程度を目安にしましょう!
データ⑤:14%以内なら『炎症』も起こらない
「高脂肪食は体内に炎症を起こして老化の原因になる」とはよく言われていることで、みなさんも気になるところだと思います。
しかし、高脂肪食の中でも「チーズだけは例外ではないか?」というデータも出ています。
肥満に悩んでいる男女92人に集まってもらった2017年の実験です。
4週間の間、バターを多めに食べていただいたグループと、チーズを多めに食べてもらったグループで比較した実験です。
やはり、「バターを食べたグループではLDLコレステロールの値が上がってしまう」という結果になりました…。
しかし、またもや「チーズを多めに食べてもらったグループでは、問題が起きなかった」のです!
しかし、大丈夫だからといって、毎日大量に食べるなど、「どか食い」は決してよくありません。
この実験では、1日のチーズの摂取量は「1日の食事の14%を超えなければ、炎症や糖代謝にも影響がなかった。」という結果でした。
以上のことより、チーズは1日の摂取量が、食べる量全体の14%を超えなければ、むしろ積極的に摂った方が良いと言えますよね。
結局、どれくらい食べれば良いの?
ではでは、実際どのくらいの量を食べれば良いのでしょうか?
「14%って言われても。。。」と思いますよね。(笑)
だいたい、1日に2000キロカロリーくらい食べるとすると、だいたいその14%は70~80グラムくらいとなります。
具体的に言いますと、
よくコンビニなどでも売っている丸い箱に入っている6つのピースに分かれているようなチーズがありますよね。
それでいうと、だいたい3コか4コ、3.5コくらいとなります。
1日にこれくらいの量を食べると、
腸内の調子が整い、お腹の調子が良くなり、また心疾患のリスクも軽減される効果が期待できる・・・と考えられます。
まとめ
ここまでいろいろなデータをご紹介してきましたが
おいしくて、体にもいっぱい良い事をしてくれるチーズ。
適度な量を守りながら、ぜひおいしく楽しんでみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また別の記事でお会いしましょ〜う!