腸は『第2の心臓』
突然ですが、みなさんの腸内環境はいかがですか?
最近、腸内環境についての話題がすごく多いような気がしませんか?
それもそのはず。
腸内環境は全身のいろいろなところに影響を与えるということがわかってきていて、
「体の調子や健康だけではなくメンタルなどにも影響がある」などと言われています。
例えば、「脳内ホルモン」という言葉がありますが、
「ホルモン」とは焼き肉でもよく言う「腸」のことですよね。
このホルモン、最初は脳の中ではなく腸で見つかったそうです。
同じ物が脳の中にもあった、ということで「脳内ホルモン」などと言われています、
「腸は第2の脳」などとも言われるほど。
研究が進むにつれて、そのを重要性が明らかになりつつあります。
この人間が生きて行く上でなくてはならない『腸内環境』
もし腸内を殺菌してしまったら生きていけないくらい重要な腸内環境・細菌を守るために!
良い腸内環境を作ってくれる、最強の「おつまみ」についてのお話をしていきます!
『腸内環境』をよくするためには?
今、非常にホットな話題の『腸内環境』
そんな腸内環境をよくするためにはやることがいっぱいあります。
たとえば、「野菜を1日に800グラム以上摂った方が良い」というシンプルな方法。
また、森にちょこちょこでかけたり、土に触れる機会を増やすのも良いと言われます。
これはどういうことでしょうか?
「腸内細菌」と一口に言ってもたくさんの種類の菌がいますし、良い菌である「善玉菌」や、逆にあまり良くない菌もあります。
腸内環境は、同じような菌ばかり偏って住み着いているよりも、いろんな種類の善玉菌がたくさんいる方が良くなります。
なので、森や土に触れることで、様々な菌と触れたり、
また体内にいったん入った菌にも餌を与える必要がありますので、新鮮な野菜をたくさん摂った方が良い、ということになります。
なかなか複雑ですね。(笑)
しかし、毎日多めの野菜は食べるのも大変な人もいると思いますし、
また一度に大量に買っても、日持ちや保存の問題があります。
そこで、日持ちも良く、さらに腸内環境を高めてくれて手間いらずな『最強のおつまみ』を紹介します!
腸内環境を整える『最強のおつまみ』とは?
最強のおつまみ、それは「クルミ」です。
日持ちも良く、調理をする手間もいらない上に腸内環境を高めてくれます。
「腸内環境を整える、よくする」ということは、「人間の健康を高める」という全身への影響が期待できます。
木の実には他にも「アーモンド」があります。
どちらも体に良い効果がありますが、もしクルミかアーモンド、迷ったらクルミを選ぶと良いですね。
『クルミ』はなぜ体に良いの?
これまでにもクルミの健康効果は数多く報告されています。
脳機能の改善、癌になる確率を下げたり、中性脂肪の値が改善するなどなど。。
同じ木の実で「アーモンド」もありますが、アーモンドよりもクルミの方が断然よいデータがたくさん報告されています。
どうしてクルミでこんなに良い効果があるのか?
と疑問に思われる方も多いと思います。
その理由の1つとして、クルミの「腸内環境を整える力」があります。
ザッと上げただけでも、
「健康効果」「心臓病のリスク改善」「心血管のリスク改善」「メンタル改善」
まさに腸内環境の改善が全身へ影響を及ぼしています。
サプリより「そのまま」で食べよう!
では、クルミの健康効果について行われた研究についてご紹介したいと思います。
ペンシルバニア州立大学の研究です。
30歳から60歳と少し幅広い層の方達で、肥満に悩んでいる男女42人を対象に行いました。
2週間、カロリーなども同じくらいになるよう調整した標準的な食事をとっていただき、その後3つのグループに分けました。
グループ1;クルミを多く含む食事
グループ2;クルミを食べないで、同じ量のαリノレン酸・多価不飽和脂肪酸を含む食事
グループ3;クルミを食べないで、同じ量のオレイン酸を含む食事
つまり、「クルミの中に入っている、人間に有益な成分である「αリノレン酸」や「オレイン酸」だけをサプリメント的な感覚で食べるのと、クルミそのままを食べるのではどちらが良いか?」
ということを調べてみたものです。
とても着眼点がユニークで、おもしろい実験ではないでしょうか?(笑)
実験期間は6週間で、実験の前と後で、腸内細菌や腸内環境にどのような影響があったのか?違いがあったのか?を分析しています。
すると、クルミを食べたグループ1の方が、他の二つのグループよりも、腸内細菌の量がかなり増加していました。
また、ただ増加しただけではなく、「体に良い菌がかなり増加していた」という結果でした。
過去の研究やデータで「この細菌は体に良いよ」と報告が上がるような、健康メリットのある菌が増加していたという結果だったのです。
また、グループ2、やグループ3のように
クルミを食べないで、同じ量の油分やクルミの成分を他の食事で補っても、善玉菌が増えたという効果が確認できなかったとの事です。
つまり、サプリのように摂るよりも、「クルミそのもよを食べる方が良い」という結果が出たのです。
具体的な健康効果は?
「クルミを食べると腸内環境が良くなる」ということはよくわかりましたよね。
では、それによって具体的にどのような健康効果が出るのか気になりませんか?
それを調べたデータをご紹介したいと思います。
こちらは8週間の短い期間のデータなので、詳しい内容は参考文献にゆだねますが、
「クルミを食べ、腸内の善玉菌が増えることにより、血圧の改善傾向」が見られています。
また、別の善玉菌が増えることによりコレステロール値の改善が見られています。
やはり「クルミを食べる→腸内環境が整う→善玉腸内細菌が増加する→脂質の代謝などが改善する→体調が改善する」
という様子が見られたのです。
腸内環境が良くなることで体全体の調子も良くなる傾向にあるとういうことですね。
クルミには他にも良い成分がある!
クルミには他にも、脂肪酸や食物繊維など多数の成分が含まれています。
これらも、食べることにより「腸内環境を整えたり」「良質な油分を摂ること」ができます。
つまり、食べることにより腸内環境が整い、腸内細菌が増え、
その腸内細菌が「クルミから与えられた食物繊維や脂分を利用して、増加したり体に良い成分をどんどん作り出すのではないか?」
ということがこれらの研究からわかったのです。
実際にどのくらいの量を食べていいのか?
ここまで読んでいただくと、「では具体的にどのくらいの量を食べたら良いの?」と思われると思います。
実験の中で具体的な量が明記されているところが少ないのですが、過去の研究などを参考にすると
「だいたい1日57グラムから85グラムくらい」が妥当です。
この量は人それぞれ、体重などを換算して、少し体重が重めの人は多めに、軽めの人は少なめに食べられると良いと思います。
今までは、ナッツ類は「脂質も多いし、食べ過ぎは良くない」と言われていましたので、この量は少し多めに感じるかもしれません。
しかし、クルミに関しては食物繊維も豊富であるので太りにくいのではないかと考えられています。
今までクルミが好きでも、太るでのはないか・・と控えていた人にとっては朗報ですね。(笑)
良い効果があり、思ったより太りにくいというのは嬉しい報告ではないでしょうか?
また食べ方としては、もし可能であれば「できるだけ形が残っているような調理法」で食べた方が良いですね。
砕いたり、表面積を大きくしてしまうとその分酸化してしまうリスクが大きくなってしまいます。
そのままおつまみで食べたり、軽く砕いてサラダにかけたりしてみましょう!
まとめ
以上、クルミの効果についてまとめてご紹介してみました。
小さなクルミの大きなパワーに驚きましたよね。
私自身、ここまでパワーのある食材だと思いませんでしたので驚きました。
小さな木の実、恐るべしです。
手間もいらない上に、常温でも日持ちがします。
今まであまりなじみがなかった方も、ぜひ普段のお食事やおやつ、おつまみに取り入れて楽しくおいしく健康になりましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
また別の記事でお会いしましょう!